時は少しさかのぼり、私がまだ警察の特殊捜査班でお仕事していた頃に
戻ります。
性犯罪者の特定をして、容疑者を絞り込み逮捕するまでそう簡単に出来る訳では
無かった、組織的に動く者も居れば、衝動的に事を起こす者も居る。
私は貞操の危険を冒してまでも、犯人を検挙していた。
同僚の中には、犯罪者に犯されてそのまま退職を余儀なくされる者もいた。
私だって、怖かったけど私には、危険を冒してでも犯人を検挙したい訳があったのだ。
私は小学生の高学年になった頃、レイプされた経験が有ったからだった。
そんな経験から、レイプ犯には人一倍憎しみを持っていたからだ。
そして、私は潜入捜査までして、レイプ犯の検挙に明け暮れた。
それでも、時にはレイプされてしまう時もあった。
犯人検挙の為なら仕方が無いと思っていた。
その為に、自分の身分が部外者にバレない様になっていたのだ。
私が捜査官だと知っているのは、警察内部の人間と今迄逮捕したレイプ犯と・・・
そう言えば、中でも忘れられないレイプ犯もいた。
忘れたくとも忘れられない・・・。
あろう事か、潜入捜査中に逝かされて、捕り逃してしまったのだ。
その男にはその時以外にも見覚えがあった。
私を小学生の時にレイプした犯人だったのだ。
そして、私は退官して今の旦那様と一緒になったのだ。
夫は優しい人で、私の過去には一切触れずに、一緒になってくれた。
夜の営みも、少し苦手な私に気を遣ってくれていた。
もう、一緒になって半年・・・やっと生活にも慣れて来て幸せを噛み締めていた。
しかし、悪夢がそっと接近していた。
今夜は、旦那様が会社の上司を我家で接待すると言うのだ。
新婚でまだ子供も出来ていない家に上がり込むって・・・。
ちょっとデリカシー無いなと思ったけど、仕方ないと思った・・・。
まさか、あの男がやって来るなんて・・・・。
当然、その男も部下の嫁が元捜査官だとは思って居なかった。
しかし、その男は部下の嫁や娘、パートの主婦を毒牙にかけるレイプ魔だったのだ。
最悪の出会いが、始まろうとしていた・・・。
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