「ふう、美味しかった。やっぱり本場のお好み焼きは違うわね。…チェックインまでまだ時間があるし、どこか行ってみたいところは考えておいて。」
豚玉を食べ終えてコーヒーを飲みながらどこか行きたいところはあるか聞いていく真奈美。…だがどこを選ぼうが移動にはタクシーを使わないつもりだった。
せっかく男たちの視線に興奮するまでになったのだから、もう一歩階段を上がらせたいからだった。
「あっ、ごちそうさま。…ちょっと化粧を直したいんだけどどこだか教えてくれる?」
LINEを交換した店員が通りかかったため、それを捕まえてトイレへと案内させる真奈美。
席にはひとみが一人残されていると、必然的に男たちの視線が集中してくる。…店員に対しての嫉妬からか、男たちの視線は欲望を隠す気などない興奮しているものだった。
中には父である修一と同じ年代のおじさんもいて、ふと『グラビア雑誌を見たよ。すごく綺麗に撮ってもらえてたね』と言っていた修一の言葉が思い出される。…そして父もグラビアを見て同じように興奮してくれてたのだろうか?と、娘としてはありえないことを考えてしまうが、何故か疼きが増して来てしまう)
※元投稿はこちら >>