舞台袖でショーの開幕を待っている10人。会場のスクリーンには六〇秒前からのカウントダウンが始まり、次第にステージの照明が暗くなってくる。…残り15秒で完全に消え、そこで10人が並んで開演を待つ予定だった。
「もうすぐ始まるね。会場の観客だけでなくライブ配信もされているはずだから、昨日からの視線の数とは比べ物にならないわよ。…きっとモデルデビューのひとみちゃん目的で見ている人もいるだろうから、この魅力的な身体で興奮させてあげなさい。」
後ろに立っていた真奈美が後ろから手を回し、かろうじて隠されている乳首とクリトリスを指先でつついて刺激する。
そんなじゃれ合いもすぐに終わり、皆でステージへと並ぶ。
カウントがゼロになるとスピーカーから流れ出す音楽が流れスポットライトが10人を浮かび上がらせる。…観客から歓声が上がりショーの開始をひとみに意識させていた。
真ん中のグラドルから順番にランウェイと進み、観客に手を振りながら笑顔を見せていた。
ひとみも真奈美の前でランウェイへと歩き出す。観客の小さなどよめきとともに視線が集中してくる。…昨日までの男たちと違い、ひとみ(製品を纏ったモデルの一人として)を目的とした視線がその全身を舐めるように見つめている。
ようやく立つことのできたランウェイでの視線がひとみに昂揚感を与えると同時に、見せつける興奮が湧き上がってくる。
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