「えっ、ひとみちゃん何言ってるの、ショーへの参加の決める前に説明は受けたでしょ?…私は前回も含めて何回か参加しているからもちろんOKって回答してたんだけど。
もしかしてお父さんや先生から『もっと人の話を最後まで聞きましょう』とか言われない?…グラビアの時もマイクロビキニを見せられてびっくりしてたけど。」
スペースへと移動しながら、ちょっと呆れたように言う真奈美。そしてひとみを話を聞かない残念な娘認定をする。
ひとみと真奈美は隣り合ったスペースだったが、ショーが始まれば離している暇などないだろうことはわかる。
「ハート・ナイトさんはもともとは下着を作っていた会社で、オーダーメイドの制作を受け付けたあたりから徐々に大きくなっていったのよ。…下着から2つに分かれていって1つはオーダーメイドの技術を活かした服飾、水着関係。名前は表に出てこないけど有名アイドルグループのステージ衣装も手掛けているの。
もう1つはナイトライフ関連。これはセクシーランジェリーとか大人のオモチャとか、夜を楽しむための製品の企画製造かな。」
そう説明しながらガウンを脱ぐ真奈美。…そのバランスの良いスタイルは女性が目標とする身体であり、モデルとして求められているスペックに近いためひとみも憧れていた。
その身体にはひとみとは色違いのタトゥーが施され、背中の天使の羽根はイメージカラーのイエローのためか本来の白い羽根に近い感じがある。…そして内ももには『Wanted槌』の英語のタトゥー。ひとみよりも直接的に性欲を煽る言葉だった。
最初に渡されたのはグラビア撮影で使われたマイクロビキニだった。…昨日着ていたものとは違う新品であり、それもハート・ナイトの製品であることがわかった。
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