「久しぶり。元気にしてた?…なんだか雰囲気が変わった気がするんだけど…もしかして大人になっちゃった?
今日はこの間グラビアを撮った私達がメインになるから、いっしょに頑張ろうね。」
先にメイクとヘアセットを終えていた一人がひとみに声をかけてくる。
この間の10月人がメインだと言う話は聞いていなかったので思わず真奈美を見ると、いたずら成功みたいなニヤニヤした表情を向けていた。
「いや、社長に口止めされてたからね。…あのグラビアと今日のショーはセットみたいなものなのよ。
社長は本気でひとみちゃんを売り出すつもりで色々と計画しているみたいだから、その思いに応えられるように頑張らないと。…もう大切なファンだって少しずつ増えてきたんだから。」
社長に言われたことの半分だけ真実を交えてひとみにネタ明かしをする。…ひとみのモデルとしての夢を後押しするわけではなく、グラビアからセクシー系へのルートへ誘導しようとしていた。
「それじゃあ、私達もメイクをしてもらいましょう。…メインの私達がミーティングに遅刻じゃ、後押ししてくれている社長に申し訳ないからね。」
そう言って空いた席に座ってメイクさんに頭を下げてメイクを始めてもらう真奈美。
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