「お財布をスーツケースになんか入れておいちゃダメじゃない。貴重品はちゃんと手元においておくのが基本よ。…また出してもらうのもホテルの人に迷惑だし、会社のカードで払って、後で社長に相談かな。
ひとみちゃんはなにか食べたいものある?…なんか大阪ならではってもののほうがいいかな?」
そう言ってロビーから外へと歩き出す真奈美とひとみ。…正面から歩いてすれ違っていく男たちが二人を見つめ、さらに胸元へと視線を向けると、どこか驚いたように顔を見たあと胸元へと視線を戻す。…その表情は年令を問わずニヤついているようだった。
さすがに男たちが自分たちに向けて視線を向けていることに気がついたひとみだが、ちょっと歩いて汗ばんだせいで塗りつけられた媚薬がさらに吸収されグラビア撮影の時のように身体が疼き始めていた。
それは男たちの視線受けることによって感じてしまっているのと錯覚してしまうようなタイミングでもあった。
その後ろを男性スタッフが撮影しながらついていくが、すれ違った男たちはみな振り返り二人の後ろ姿を見つめていた。
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