「いやぁ、女性社員はみんな厳しいよ。…メインがはやっぱり女性に着てもらう衣装だからね。女性の意見のほうが通りやすいんだよ。」
そんなことをひとみや真奈美と話しながら食事を進めていく。…ひとみのドリンクがなくなるたびに真奈美が選んでジュースベースのカクテルを注文してやり、いつの間にかひとみの肌等薄っすらとピンクに染まり身体も酔いから火照ってきていた。
「そうだ、明日のショーにはどれくらいのお客さんが集まる予定なんですか?…私はなんとなくはわかるんですけど、ひとみちゃんは知っておいたほうがいいかなって。」
真奈美も少し火照ってきているが、普段から飲み慣れているのとアルコールが少なめのカクテルにシフトしているため判断能力は問題ない。
だがひとみの方は初めてのアルコールに酔いが回り始め、気分が高揚してきていた。…それはプールで男たちとファンの熱い欲望の眼差しを受けていた時の感覚に似ていて、慣れていないひとみは同じもののように錯覚してしまう。
「明日のショーは一般客は入らないから、業界関係者と店舗経営者、それとネットや雑誌の記者とかで120人を招待しているよ。
これからの時期に向けての新製品発表のショーだから少し多めの関係者に集まってもらっているよ。
ひとみちゃんの場合はショーモデルとしての参加だから名前が出ないかもしれないけど、これだけ魅力的な娘なら、今後うちの製品カタログのモデルとして契約してもいいかもしれないな。」
ネットや雑誌に掲載されればひとみの名前も広がるもしれない。
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