少女を揺らす言葉を並べたメッセージを送って数分程度のインターバル。
時間が遅いにも関わらずほどなくして返事がを受信した通知音が鳴る。
内容はシンプル、言われた通り自分が何者であるかを名乗り、一番気になる部分だけを問いかけてくる。
にやりと緩んだ口元は、この少女の心の揺れをどう楽しもうか…、それだけを考えながら、電気もつけず薄暗い室内でPCのモニターだけがぼんやりと光っている。
ディスプレイいっぱいに広がるのは、二人のあられもない姿の数々…。
とても少女とは思えないほどの濃密で、はしたなく…淫靡な光景がループするように再生され続けている。
「約束だ…。君の知らない時間の話をしよう。
確かに…しおりちゃんは、君を守るために一生懸命だったさ…。
君に手を出させないために…、自分の全てを投げ打って…抵抗する強さのようなものが見えた。
大人のおじさんから見てもね…、立派な子だって思ったし…本当にみほちゃんが好きなんだって…。
でもね…。
しおりちゃんの中で…何かがぐるぐるする感じもあったんだろうね…。
みほちゃんも、何となくわかるんじゃないか…?
一番最初に…、おじさんに向かってスカートを捲ったこと…覚えているかい…?
よくわからない何かのプレッシャーを感じて…、
自分の中の説明のできない感情に流されて…。
おかしいって感じてもいるはずなのに…。
君はスカートを捲った…足を開いた…、知らない大人が見ているとわかっていたのに…。
きっと君はしおりちゃんに大人っぽいイメージを持っているかもしれない。
見た目も…面倒見の良さも…。
でもね…、彼女も、みほちゃん…、君と同じただの女の子なんだよ…。
必死な…しおりちゃんが…。
君を守るために…、壊れちゃった瞬間だったのさ…。」
余計に混乱させるような言葉を選びながら、みほ自身にも覚えのあるシーンを思い起こさせる。
そして、1枚の写真を添付。
もちろん、撮影は全て動画…。写真を撮る機会はなかった。
あくまで動画の一部を切り取ったに過ぎない写真…、しかしそれは、時には真実以上に卑猥な妄想を掻き立てる一枚になる可能性も秘めていた。
添付された一枚の写真、その中身は…。
(揺さぶられ続けたしおりの心が壊れる寸前、
スカートから下着を抜き取り、その中央に広がるシミを見せつけるように男に広げたシーン。
そう、青いショーツが…より濃いシミを作って、見せつけ、こちらに向かってニコリと笑みを浮かべたあのシーンだった。)
「気になるかい…?
この後のしおりちゃんが…。
何を求め…おじさんに向かって…なんて言葉を口にしたのか…。
気になるならプレゼントしよう…。
でも、今の君なら…何となく、どんな気持ちになっているのか、想像できるんじゃないか…?
知らない男に…スカートの中を晒してしまった君なら…。」
画像と一緒に動画ファイルも添付されている。
しかし、動画の方には鍵がかかっており、パスワードが必要なようだった。
そしてそのファイル名には、「みほちゃんの本心」と書かれていた。
【いろいろ考えてると物凄い時間がかかってしまいました…。
しおりちゃんのどのシーンでアプローチするのかを本当に考えてしまって。
1.自分が原因で壊れてしまった真実路線
2.守ると言葉にしながらも結局いやらしい女の子だったという虚実路線
どちらを選択しても、みほちゃんの受け止め方次第ではあるのですが…。
なので、アプローチ自体は同じような感じですね。
見たものをどう解釈するか…という話になりそうです。
・壊れかけの人形同然のしおりを目の当たりにしたみほ、しかし覚えるのは怒り、ではなく、自分が同じ目に合えばどうなってしまうのか…。という歪な欲求が目覚める。
・後付けになりますが、当然のように怒りを覚えるが、しおりが犠牲になることでみほに手を出さない約束があることを知ることで、今度は自分が犠牲になるという選択でしおりを守ろうとする。
それが本音か建て前か…はわかりませんが。
・虚実路線の解釈で、逆にしおりに不信感を持ってしまう。ただただ卑劣なはずの男の言葉を信じてしまうような一風変わった路線もなしではないかなと。
いずれにしても、身を挺して守ってくれてるしおりのワンシーンを初めて目にしたとき。
みほちゃんのぬるぬるの指先は果たして止まるのでしょうか…。
そして、貴女自身のシミは大きくなるのでしょうか…気になりますよね。
全然思ったのと違う路線があれば言ってくださいね。】
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