しおりちゃんが一緒だと、いつもたのしい!
なんだかフワフワっていうかポカポカっていうか…
あったかい感じがするの!
(精神的にもまだ少し幼いのか、よく擬音で話すみほ。でもそれがまた可愛らしさを引き立たせます。にこにこしながらしおりを覗き込んで自分の気持ちをストレートに伝える。それがしおりにとってはたまらなく嬉しくてとても辛い…
いつのまにか距離をつめ、見る角度によってはしおりのそんな葛藤までわかるほどに、おじさんは隠れてそばにいました。抱きしめていた時に気づいていれば…
気配はする、でもどこにいるかわからない。しおりほどではないにしろ、みほもそれを感じているようです。いつもより明るく可愛らしく振る舞うのは…)
〈さっきの…おかしくなってたみほ。何だったんだろう…熱にうなされてたみたいに頭の中ぐちゃぐちゃにされて…こんなところであんなこと…〉
「…みほ?みほ?」
あ、ひゃいっ!
「ふふ…変な返事…どこいくの?ここの雑貨屋さん見てくんでしょ?」
あ…そうだった…ちょっと考え事…
〈気にしてても仕方ない。だってあの人は帰っていったんだから。あの話も電話先の人と仕事の話なんだろうし。でもでも…またあんな目で見つめられたら…みほ…今度こそどうなっちゃうんだろう…〉
(キュン…キュン…何気なしに思い出したお昼の痴態。知らない顔をした自分が、いやらしく笑いながら知らない扉を開けようとした瞬間。みほの性への目覚めは、最悪な形で訪れようとしています。)
《あんまり…きたくなかったなぁ…今に限ってこのお店…薄暗くて…通路狭くて…でも、みほが楽しみにしてたお店だし。何よりこの子はあのことを知らない…だから…》
(この時のしおりの予感は的中します。あの人がみほを気に入ってそうなのは確か。あたしは壁にならなきゃ…
人が横になってすれ違える位の通路がいくつかある雑貨屋。ユーモア商品などもあるため、一部スペースは薄暗くなっています。
しおりの心配をよそに、きゃっきゃいいながらみほはその奥の方へ…棚の商品を見ているみほから半身後ろに、彼女に少し被るようにしてしおりは一緒にみています)
ねえねえしおりちゃん、この熊の人形、先生みたいじゃない?そっくり!
「そうだね…『高坂さん?宿題はちゃんとやってきましたかぁ?』って感じ?」
やだ!にてるー!そうそう、そんなだねぇ!
(じゃれあいながらも、しおりの胸元からはみほの甘いいい香りがしてきます。しおりはつい、みほの髪を触り…)
っ!ひゃっ…し、しおりちゃん?
「ごめんね…みほの髪…いい香り…サラサラで柔らかくて…」
そ、そうかな?いつものシャンプーだよ?
「じゃあこれは…みほの香りなのかなぁ…」
しおりちゃん…
(このまま後ろからぎゅってしたい。みほの髪に顔を埋めて…この時だけは、みほもしおりもおじさんのことは完全に忘れていました。しおりにとっては極上の一瞬。みほにとっては戸惑いながらも悪い気はせずに、背中を預けようとしたその時…)
ドンっ…
「あ、ご、ごめんなさい…」
(誰かがしおりの背中にぶつかります。通りの邪魔しちゃった?しおりは謝ると、その人は手を上げて無言で去っていきました。同時に我に帰る2人…特にみほは急に恥ずかしくなり、うつむいてモジモジしてしまいます)
こ…これ…買ってくね?
「うん…じゃあ外で待ってる」
(あの時間が永遠ならいいのに…みほへの好きを拗らせてしまっているしおりは外でため息をついて天井を見上げます。そして何気にポケットに手を…)
「あれ?紙なんてはいってたっけ?」
(ここでポケットに手を入れなければ、少なくともモールを出るまでは何もなかったでしょう。全てはしおりがこの紙に気づく事が次への前提だったから…
そんなことになるとは知らず、しおりはおじさんがすれ違いさまに入れた紙を取り出し、開いてしまいます)
「っ!…やだっ!なにこれ!」
(一瞬耳まで赤くなるほどの、自分に向けた卑猥な内容。しかも先程の事に関して…しおりは慌てて辺りを見回しますが…目の前にいるのはみほだけです)
…どうしたの?
「あ…いや…なんでもない…よ?」
(あわてて紙をポケットに戻して、しおりはぎこちなく笑います。そしてこの時、2人のスカートの中を覗き撮られていたなど、思いもしなかったのです…)
【こんにちは。
みほちゃんを堕とすためにまずはしおりちゃんを籠絡…
なんだかゾクゾクしてきました。しおりちゃんが挙動不審になるにつれて、だんだんとあの時の自分を思い出すみほちゃん。散々言葉で濡らされたしおりちゃんがトイレに消える間に、またあの視線で嬲るようにいじめられます。
しおりちゃんが戻ると、もうそこにはしおりちゃんも知らないみほちゃんが…詳しくはまだ固まってませんが、ここまでは考えてる流れです。
しおりちゃん、どんな文面に濡らされるんだろう…ドキドキしてきますね…】
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