【そうですよね…、そうなんじゃないかなって思ってました…。
いやぁ…だめですね。
みほちゃん、しおりちゃんが貴女興奮させているだけで…。
私はただただ説明しているだけ…。もっと役に立ちたいんだけど…なんか、丁寧なだけって感じです。
もし、私の描写の中でも、興奮する言い回しとかが、刺さる表現に出くわしたらまた教えてください。
貴女のお好みを、少しでも多く反映させていきたいので。】
(付かず離れずの距離感を保ちながら、2人を見失わないように後をつける。
特別背が高いわけでもなければ、太ったりしているわけでもない。
一般的な成人男性の体型…、それがかえってしおりに気づきにくい状態になっていた。
そして何より…、フードコートでの服装とは違う。
そう、2人でお手洗いに消えた一瞬の隙を見て個室に駆け込むと、さっと上着を羽織りなおす。
先ほどまでは明るめのグレーのパーカーを着ていたが、今は黒のジャケット。
色も違えば、服の種類も変わり
よほど正確にこちらの顔を認識していなければ気づけないだろう。
上手く、着替えるタイミングを捻出し再び二人の後をつけていく。
あどけなさ、無防備さ…。
先ほどまでの緊張や興奮に似た感情はどこ吹く風のみほに対して。
どこまでも警戒心の抜けきらないしおり。
その様子がみほにも伝わったのか、気になって声までかけられている。
試しに二人とすれ違ってみる。
数メートルの間隔をあけ、もちろん警戒されているスマホはまだポケットの中。
完全にモール内のテナントに視線を向ける形で、じゃれあう二人の脇を通り過ぎる。
ちょうど解けたリボンを結びなおしている、しおりの脇をそっと。)
-気づけないね…さすがに。-
(しおりも、みほ事に集中すれば、周囲への警戒が薄れるのか。
案の定…着替えたこともあって気づかれることはなかった。
どの程度の距離まで可能なのかを探るこの行動は、実りがあり、今後の接近の目安にできる。
ポケットに入れたままの手がスマホを握りながら、その手に力が入る。
みほを見つめるしおり…、しおりに応えるみほ。
二人が互い抱く感情は、似て非なるもの。
精神的にも幼いみほは、しおりの向ける感情に気づいてはいないだろう。
気づいていないがゆえに、無邪気で素直なみほの返答が…より、しおりの妄想を煽り、執着させていくのかもしれない。
堪らずみほを抱きしめる様子は、ただただ仲の良い友達…の域は完全に超えている。
二人の間に…いや、しおりにとってみほがどういう存在なのかまでは想像が難しいが…。)
-みほちゃんを利用して、しおりちゃんで遊ぶ…この構図が一番楽しそうだ…。
君はみほちゃんの為に何ができるの…?
みほちゃんの為に…どこまでできるの…?
それは…本当にみほちゃんの為なの…?-
(再び少し離れた位置から二人を見つめる男がにやりと笑みを浮かべる。
意識するたびに振り返り…、みほへの返事をするたびに周囲をきょろきょろと見回す。)
-見てるよ…?
ずっとね…、君たちはもう逃げられない…。
ふふっ。-
【本当に素敵ですね…。
お金が取れそうな小説をタダで読んでる気分です…。
しおりちゃん中心で描いていただいていますが…。
進行はみほちゃんルート…の方がよかったでしたっけ…?
どちらかというと、みほちゃんを贄にしたしおりちゃんへのアプローチの、しおりちゃんルート寄りな気がしているのですが…。
もちろん、流れに合わせますので、どちらの発展しても…楽しいですが。】
※元投稿はこちら >>