視覚という人間にとっても生命線となる感覚を遮断され、環境もわからないまま恐怖に震えながら強制的に与えられる快感。
もはや自分の置かれている立場など理解する暇すらないのではないだろうか。
シートにあらかじめ強いておいたシミもかなり大きくなっている。
ペット用のシートをさらにかませておいて正解だったか。
二人のやり取りを事前に見ていなければ、さすがに車内は卑猥な汁でずぶ濡れ。
抜けきらない匂いを日々充満させながら使用することになっていただろう。
「まぁ…それはそれでいいんだけどね…。」
強制的に与えられる快感…とはいっても、敏感な部分、特に勃起した肉芽やどろどろと涎を垂れ流す秘部への直接的な刺激はそんなにない。
身体の奥に眠る雌の器官を呼び覚ますようにじっくりとアプローチを続けているだけ。
もどかしさ…じれったさが、余計に快感への欲求を高ぶらせるだろうか。
時折聞こえる、触りたい、オナニーがしたいという声はもはや快感の事しか頭にないことを示し、
数時間前に秘めていた殺意という感情はどこ吹く風。
そんなこの数時間での変貌に、男はこの上ない興奮を感じていた。
「こんなところにしておこうか…。」
一度死んでもらおうか…。
男の言葉の真意は見えない。
性感帯と呼ばれる部分へのアプローチはほどほどのままに、イかされ続けての気絶なのか。
それとも絶え間なく、失禁を続ける人間としての尊厳の崩壊なのか…あるいは…。
徐々に張りつけられた固形物の振動が落ち着いていくとやがて止まり、聞こえるのは喘ぎっぱなしの詩織の吐息だけ。
カチャ…。
徐に運転席側のドアが開く音が聞こえ、そして閉まる。
そして助手席の外側へと男の気配が移動し、空いた窓の外から男は声をかけた。
「さぁ、着いたよ…。まぁ少し前から着いてはいたんだけどね…。
場所だけじゃなく、君の…詩織の気持ちの準備もしなきゃいけなかったからさ…。
人通りのある公園…のような場所で、漏らしながら楽しむ気分はどうだった…?
見られながらおなにーする感覚…堪能できたんじゃないか…?
知られる快感…最高だろう…?ねぇ…?」
男は外から腕をそっと押し込むと、どろどろに濡れそぼった割れ目にそっと指を這わせながら…
「続き…したいだろう…?
オナニーなんかじゃなく…おちんぽが、欲しいんじゃないのか…?
ここに…。
何度も何度も突かれて…抉られて…壊れたいんじゃないのか…?
そして、どく…どくって…精子を…注がれたいんじゃないのか…?
あの、生臭くて…鼻につく…白い…液体を…。
美穂も大好きな…そう、精子をさ…。」
中出しの示唆…。
それは妊娠のリスク…。
「ここで、美穂を見捨てて帰るなら…、その心配はない…。
そう…赤ちゃんができちゃう心配はない…。
それでも助けたいか…?
本当の美穂を受け入れる気持ちがあるのかい…?」
撫でる指先がゆっくりと割れ目の中を探るように動いていく。
ゆっくりと、まるで同時に詩織の身体にも問いかけるように。
「君はここまでなんの為に来た…?
美穂の為…?
ちんぽをハメてもらうため…?
助けたい美穂は…もう君の知っている美穂じゃないかもしれない…。
それは薄々勘づいてるんだろ…?
そんな子の為に…、君は本当におじさんのおちんぽを受け入れ…中出しされるのかい…?
美穂なんて…関係ない…おちんぽが欲しいだけなら…、中出しはしなくても良い…、「別の穴に」出せばいいからねぇ…。
いずれにしても…、この車を降りれば、君のここにはおじさんのおちんぽが入るんだ…。
じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ…。
くちゅくちゅくちゅくちゅ…。
気持ちが決まったら…、ドアを開けて…おじさんに手を伸ばしなさい。
君の荷物は、全ておじさんが持っていこう。
大丈夫…、実はもうここは駐車場でね…。
後ろにはすぐお部屋のドアがある…。
ごめんね…?
公園なんて嘘をついて…、あれはあらかじめ録音した音声データ。
ここは…〇×駅直結の駐車スペースと部屋が一体になっているところでね…。
ここなら君みたいな子が出入りしても誰も何も言わない…それはつまり…誰も助けに来ない。
さ、行こうよ…詩織…。」
男は詩織が扉を開けることを確信していた。
乱れに乱れた思考回路の中で…かろうじて残っているのは美穂を助けたい、取り戻したい思い。
それに絡まるように、纏わりつくように澱んでいるのが最近の美穂の変貌。
しかし、身をもって体感すれば、美穂の変貌にもどこか納得できてしまうほどの快感の波。
それが詩織の、結局はまだ少女という部分が抗いきるほどの精神的な体力を持ち合わせていないことに終着するのだ。
〇×駅直結…。
そこは彼女たちと出会った、ショッピングモールから徒歩圏内にある場所。
少しのドライブで走って…結局たどり着いたのは、彼女たちにもゆかりのある場所に他ならない。
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「ショッピングモールにはもう着いているかい…?
あと1時間くらいで行けると思う。
詩織ちゃんには誘われなかったのかい…?
そう…用事があるのか…。
それはラッキーだったね…。
でも、二人一緒に会えると…それはそれで楽しかったのにね…?
また連絡するよ…。
今日はどんなことをしてほしい…?
また教えてくるかな…?」
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【ちょっと強引になってしまった。
すいません。
合流への流れもある程度見えてきたかなと思います。
ここから終焉に向けて…どう描いていくか…。
JS編はどう幕を閉じるか…。
「うそつき」は、どっちの口から出るのか…。
楽しみですね…。
うそつきは、どっちなんでしょうね…。】
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