早朝、面識などほぼないはずの男の車に乗り込んでまだ小一時間。
にもかかわらず、ぐったりとしたその大人になりたい小さな身体は、どういう感情も持つのが正しいのかわからないように震える。
視界は完全に奪われ、徐々に自分の現状晒している姿が少しずつ記憶から薄れていくように。
暗闇の中で、状況がわからず羞恥、興奮、緊張、恐怖…感情だけが詩織の中をかけ回し、身体が追いついてこない状況に。
窓から入ってくる風の強さ、朝に少しひやりと刺さるような風、そして走行音は、車でまだ辛うじてうごいていることだけは教えてくれる。
下腹部に触れる男の指先の感触…どろっとした愛液をトロトロろ滴らせ始めている自覚はあるだろう。
まるでそれを想定した居たかのように、腰下にはもともとシートのデザインにそぐわない色合いの厚手の布が敷かれていた。
その液体が布地にシミを作り、改めて触れるとその割れ目付近から尻肉にかけてひやりとした感触を感じさせる。
濡れて濡れて広がれば、男の指先以上になびく風がフェザータッチでその割れ目を愛撫するのだ。
速度が上がればより強く、下がれば柔らかい刺激が断続的に撫でまわす。
まるで、男以外も全てが詩織を犯す為の存在であるかのように。
視界が奪われた恐怖、何かしらのアプローチがされるたびに、いろいろな感情が口から溢れる詩織をあざ笑うように隣の席で眺めながら、とこの口数は少ない。
あえて言葉を発さず、行き先もわからない、よくよく考えれば「帰られるのかも」わからない。
そんな状況…。
そして、コンビニの駐車場を出て数十分程度…、羞恥全開、愛撫されながらのドライブが続いたかと思うと、再び詩織の乗る車は減速した後、車庫入れでもするのか、バック音が聞こえてくると、しばらくして完全に停止。
何かかちゃ…という音が聞こえたかと思うと、
(…、ってね…。)
(なのかぁ…。)
(でも…。)
突然詩織の耳に入ってきたのは、遠くで誰かが話してい声。
それも、数人ではない…、どちらかと言え幼く聞こえる声が無数。
遠くの方で…遊んでいるかのような声が、聞こえ始める。
そして、突然聞こえ始めた、ガヤガヤした声…、に合わせるように、数分ぶりの男が声をかける。
「ここで、少し遊ぼうか…詩織ちゃん…。
しばらく運転して…疲れたからね…、休憩だ…。
ちょうど大きな、公園、があったから…。」
男の声は少しあざ笑っているかのような、弄んでいるかのように少し弾んだ声色で…そう告げた。
確かに遠くの方で感じる、人の声…。
ざわつきは、声だけでなく…時折ハトやカラスの鳴き声…羽ばたきも織り交ざっており、いよいよ詩織の脳内にも状況を摺りこんでいく。
「どんな気分だい…?詩織ちゃん…。
こんなにとろとろにして…、おじさんを殺すつもりで来たんじゃなかったのかい…?」
そんな、どう考えても気になる外部音を気にすることもなく、男からの煽り言葉は続いていく。
割れ目にそっと触れると、運転中ではできない両手を使ったアプローチ。
車は動いていない…。男は両手を使っている…、ジワリと陽光が額に汗を滲ませるほどに温かく。
そして、その汗を、股間のぬめりを冷ややかに愛撫するその風は、確実に窓が開いていることを示す。
震えながら怯えるしおりの身体を撫でるように…男の指先は確実に触れていく。
ほとんど触れあうことがなかったあの時、とは違い、とこの指先は容赦を知らなかった。
ぐっと膝の内側に手をかけると、その膝を開かせるよう両サイドに力を加え。
中指がゆっくりとその割れ目を下から上へと撫であげる、くちゅっ変態的な水音を響かせながら、上部の肉芽…ぷくっと少し充血し主張する肉芽に、溢れる愛液を摺りこむように中指が先端から転がしていく。
「大声を挙げて…助けを求めてみるかい…?
誰か来てくれるかもしれないぞ…?
もちろん、全部見られちゃうけどね…?
でも助かるかもしれない…、おじさんがつかまれば、君と美穂は救われるかもしれないぞ…?
全部見られちゃうけどね…。」
上半身をまだ守ってくれているニット…。
その裾も、男の手がかかれば徐々にめくれ上がっていくのを感じる。
もはや、臍あたりは晒されているだろうか…入ってくる風が時折撫でてくるの感じる。
それを知らせるように、割れ目から溢れる愛液を纏った指先も、恥毛の感触を楽しみながらなぞりあがり、露になった臍を犯すように撫でまわして見せる。
何度も何度も撫でまわしたかと思えば…少し下がる。
臍と割れ目の間、中間地点程度のところで留まる指先が、数本まとまってゆっくりとその辺りを撫でながら少し、少し力を加える。
女の…雌にしかないものの存在…、快感を呼ぶ器官…が眠っているその場所を…外からまるでノックするように、トン…トン…と…撫でながらアプローチ。
それに合わせて、逆に指先は入り口をでノック…ゆっくりとその両開きのドアを開けるように開き。
一人…二人…と、細い頭がゆっくりと部屋の中へと入っていく。
どろっと溢れる涎…、纏わりつきながらも、生き物ように蠢くその二本は、それぞれが行き場を求めているかのように、入り口付近で彷徨い、暴れる。
トン…トン…クニ…クニ…。
妊娠する為の需要な器官…その入り口はこのあたりかな…。
男の左手は、優しく撫でながら外側から。
雄の行き先…目的地を探す等に、その入り口はどこかな…。
男の右手は、少し自分勝手に、内側から。
同じところへのアプローチを目指していく。
その行為は、先ほどまでの脅しとはまた違う。
ただただ快感へのアプローチ…、詩織の知らない…、過去の身勝手な性欲処理のための道具としての扱いではない。
いつも詩織に先だって、未知を示してきた詩織の知らない…、別の感覚が、下半身から広がっていく。
「このあたりかな…。良い子だ…詩織ちゃん…。
もう一度だけ言おう…、恥ずかしさを我慢して…助けを求めるのは、今が最後のチャンスだ…。
方法は問わない…、ポケットのナイフでも…君が持ってきたかったカッターナイフでもいい。
大声を出しても良い…。
まだ視界しか奪っていないのは…そう言うことだ…。
良いかい…?
これが最後のチャンス…。
さぁ…どうする…?おじさんを殺すか…?
できないなら、諦めて…そのポケットの中身を…君がおじさんに渡しなさい…。
約束通り…ちゃんと、君が欲しい…本当の美穂を教えてあげよう…。」
終始、男は詩織をちゃん付で呼び、美穂は呼び捨てにしていた。
そんなことに詩織が気づくかどうかは定かではないが、それは男と二人の少女それぞれの心と体の距離感…なのかもしれない。
【美穂への連絡はもう少し後でちゃんと描こうと思いますので、いったん今回は触れてません。
たぶん、貴女の想像とは少し違う流れもあるんじゃないかな…と思っていますが。
私も描きたいことは、描いてみようと思います。
もちろん、貴女の気持ちを蔑ろにする気は全くありませんので。
違う、そうじゃない、こうして…という物があれば、ご教示ください。
貴女の言う、相当堪えている…。
ここをどう考えようか、少し悩んでいます。
精神的に追い込みながらも、どこかで気持ちと精神を弛緩させる安心…を与えるべき…なのか。
それとも、その果て、追い込んで正常な思考がどこかへ行ってしまってからのさらなる堕落…崩壊なのか…。
この後でさえ、流れの分岐は多少ありそうですが、私なりのエンディングをそろそろ明確にしてそこに向かい始めないといけませんね…。
この3度目の日曜日をJS編では最終局面に持っていこう…そのような感じです。】
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