【えっと…まずは、ごめんなさい。
最初のモールの帰宅後同様に、みほちゃん、しおりちゃんの描写ありきで進行していく部分が大きいので、貴女の描写をなぞったような形になっています。
先にお伝えさせていただきますね。】
みほからの返事は翌日の夜だった。
内容は端的な物…、そしてメッセージがラインからだったことには特に触れてはこなかった。
明日しおりに渡す。
その言葉だけ。
激しく、変態的な数時間を過ごし…我に返り冷静になると同時に感じることとなった逃げられないかもしれない恐怖。
何が真実かわからないままにただひたすらに快感を刻み込まれ、性行為とは何なのか…。
セックスとは何なのかもはっきりとしないまま、再び親友以上の関係性を持つ少女の前に身を置いた時、本心では何を思うのか。
男は図りかねていた。
相手は少女。
だからこそかもしれない。
何を信じていて、何を疑っているのか、何が本心で…、何が嘘なのか…。
もちろん、しおりに渡すように仕向けたテディベアも…仕掛けがあることを知りはしないだろう。
しかし何の意味もなく、渡すように言われたとは思ってはいないはず。
だとしたら、そのことをみほはどう思っているのか…。
男はさらにしおりをどうしたいと考えていると…みほは考えているのか…。
「全く…これじゃどっちが弄ばれているのか…わかったもんじゃないな…。」
結局は読み切れないみほの一挙手一投足に情けなさを感じつつ笑みがこぼれる。
惨めさはない、むしろ楽しんでいる。
読み切れない、思い通りになるだけはつまらない、だからこそ楽しい…と。
『明日だね、了解。
しおりちゃんはこのくまのことを知っていると思うから…、反応はわかりやすいと思う。
必要以上に大袈裟な反応はしないように…ね。』
細かな説明は控えた。
そして、それに対する返信はなく…、既読だけが数分後に確認できた。
翌日…
仕事を早めに切り上げれば、男は帰宅を急いでいた。
生きるために必要な分だけを、惰性で稼ぐ日々…、こんなに家路を急いだのは何年ぶりだろうか。
要所で理性を刈り取ってくるあの少女たちとの出会いは、男にとっては青天の霹靂のようなもの。
控えめに言って、神様にでも感謝したい気分になっていた。
帰宅早々にPCを立ち上げれば、ぬいぐるみに内蔵したカメラの起動具合を確認する。
時刻は17時過ぎ…、まだ電源が入っていないようだった。
「上手くやれるかな…あの子は…。」
間違いなくぬいぐるみはしおりの手に渡るだろう。
しかし、盗聴、あるいは盗撮が上手くいくかどうかは別の問題。
カメラそのものに気づく可能性は限りなく0に近いだろうが、USB接続をせずシンプルにぬいぐるみとして受け取る可能性は少なくない。
加えて、そう言うものだということをみほ自身は知らないのだからさらにその可能性は高まるだろう。
「6時…、さすがに学校も終わって、渡すならもう渡していても良い時間だが…。」
失敗か…そんなことを考えていると
「っこしながら…でん…んだ…、…いいっ」
聞き覚えのある声…、みほだった。
バッテリーが十分ではないせいか、それとも距離かそもそもの集音マイクの問題か…、多少ノイズが混じり、はっきりとは聞こえない部分があった。
「まぁこれだけ聞こえれば十分か…。」
男は容易に妥協するも、ノイズ問題は時間と共に改善され…ある程度は鮮明に聞こえるようになる。
そんな中…、あの日見た二人の絡みとは少し違うやり取りが展開されつつあることに気づき始める。
純粋に二人になれたことを喜んでいる様子のしおり…。
そして、「二人で」「一緒に」「お互いに」と相互に幸福と快感を求め合いたいという言葉が並んでいる。
それに対してみほは、あくまで主語は「みほ」、目的、その対象が「しおり」という、対照的とは言わないまでも、少し方向性のずれた言葉がすれ違うように交差するのが聞こえる。
「おやおや…みほちゃん…それで大丈夫なのかな…。」
幸か不幸か…拾ったのは音声のみ。
辛うじて映し出した映像はしおりの部屋の壁面を映し出すのみ。
聞こえてくるのは、喘ぎ…よりも抵抗や悲鳴に近いしおりの声。
それでも止まらないみほの欲求…一人よがりの性欲処理…。
当然のように響き渡ったのはしおりからの拒絶の声。
「ほら…だから言ったじゃないか…。それでいいのかって…。」
片手には熱めに沸かしたホットコーヒーのカップ、うわべを啜るように口に含みながら、逆の手で頬杖を突き、聞こえてくる音声に言葉をかける。
はっとしたように我に返ったのは、しおりが先だった。
潰し…潰され…飲み込まれたい…とまで言葉にしていたしおり。
にもかかわらずそんな反応をしてしまったことを、まずは弁明する。
そんなしおりから感じたのは、「相互依存」。互いが互いをなくてはならない存在だと認識し、溶け合いたい。
そこなのだろうか。
対して、みほ…。
我に返り、謝罪の言葉を立て続けにしおりに浴びせるも…向かう先は、しおりの求めているところではないような…。
心を幸福と快感で満たしあいたいしおり。
身体を興奮と快感で満たしたいみほ。
過程こそ近いものがあったとしても…行き着く先にギャップを感じ始めたのは言うまでもない。
【変態的…動物的な場面から一転してシリアスな展開が混ざり始めましたね。
こういう心理的なすれ違いもまたドキドキする部分が多くていいですね。
とはいえ、微妙なニュアンスとか理解、認識に齟齬が生じてくると
それこそ、みほちゃんとしおりちゃんのように、私と貴女ででもすれ違ってしまいかねませんね。
それだけ繊細なシーンがやってきている…と思っています。
なんだか、カンニングしようとしているみたいで心が痛いですが。
良い終わり方をしているから発展先が広がりますよね…。
1.みほの豹変に対する違和感があまりにも強く、関係修復よりも男への殺意に近い感情が優先される。
こうなると、この場面はいったんここで切り上げて、真実を突き止めにかかる。
手紙の存在を知らないしおりは先にみほに、男のことを問いただしてしまう。
2.みほへの違和感を感じつつも、まずはすれ違ってしまった現状の修復にかかる。
ただ、この流れを継続しながら…ずれた…いや、歪がまされたみほちゃんのしおりちゃんへの想いを同い年の少女がそう簡単には癒せないだろうけど…。
より心が痛くなりそうな展開ですね…。
1とか2とか書いちゃいましたけど…、選択肢が多すぎて…途中であきらめました(笑)
次に頂くレスがどのようなものになるか現状想像がつきませんが、
次私から返すものに関しては、現状の男の中にある展望…にしようかと思います。
その思いの通りに運ぶのか…否かは、おそらく次レスの二人次第なところもあるのでしょうけど…。
いずれにしても、こんなシリアスな場面でさえ、濡れる、触りたくなる貴女が、私はほんと好きです。】
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