守るという表現でかろうじて体裁を繕っていたみほ。
しかし、守るという大義名分によって、自分がどういう目に合うのか…、それを考えてしまってはもうそこに理性というものは風前の灯火か。
同じことをされてみたい、その言葉が届くまでに数分もかからなかった。
こちらの返事を待たずして送られてくる、本心。
その文字に、男のにやけはここ数日で最もあからさまで卑劣なものに変わる。
当然…同刻、しおりがみほを想い、自らを慰めていることなど露知らず。
図らずとも互いが慰める理由でありながらも、全く異質な願望を抱いた二人。
気づかない間に入った亀裂…、その溝が徐々に広がり始めていることを知る由もない。
「良い返事ができるじゃないか。
実は、しおりちゃんにはこう話してあるんだよ…。
君が犠牲になり続ける限り、みほちゃんには手を出さない…と。
わかるかい…?
しおりちゃんが犠牲になったのはその場限り、じゃないんだよ。
でも、みほちゃんが自らしおりちゃんを守るために同じ目に合いたい…。
そう言うのなら、しおりちゃんが犠牲になることも少なくて済むかもしれない…。
君の言う通り…今度は、君が、しおりちゃんを「守る」番だ…。」
真実を織り交ぜた都合の良い嘘…の後の、この言葉。
もちろん、しおりはみほを引き合いに出せば従う姿勢を見せるかもしれない。
とはいえ、こちらから彼女へアプローチする術は持ち合わせていない。
現に、みほとの連絡も、みほ自身から連絡がなければ不可能だったのだから。
しかし、ここまで性欲という幼いみほには甘すぎる快楽、好奇心が本能のままに彼女自身の脳裏を犯してしまえば、ここへきて真っ赤な嘘も真実味がひと際輝く。
良くも悪くも、しおりへの信頼、愛情が…、自分を守ろうと行動するしおりを想像できてしまうからだ。
そして「守る」、この言葉は今のみほをぎりぎり、しおりに対して堂々としていられる最後の要素。
守るという大義名分ではなく、ただ未知の快感、興奮に突き動かされただけなのだと真に理解したとき、みほの精神がどうなるか。
彼女で…いや、彼女たち、でこの数日で何度欲望の吐き出したかわからない肉棒がぐっと熱を帯び、持ち上がるのを感じる。
だらんと垂れ下がったそれは、徐々に膨れ上がる。
みほの小さな手で、細い指先でしっかりと握れるかどうかも怪しいサイズ感。
びくん、びくんと太い血管を浮かび上がらせ、脈うつ様子は、まるで目の前に獲物を捕らえた肉食動物の動悸のよう。
そして、メッセージは続く。
「だから、君が望むなら…、私は構わない。
みほちゃんが自ら望んで、しおりちゃんの為に、犠牲になりたい…。
同じ目に合いたい…そう言うなら、断る理由はないからね…。
また週末…、会えるといいね…。
同じ時間の、同じ場所で…。
君は、どんな顔をしてくれるのかな…?
もちろん、またしおりちゃんにデートに誘われても…、それは断らなきゃいけないよ…?
大事な用が…あるんだからね…?
土曜日のお昼…だったね。
12時だったかな…?ちょうどお昼ご飯を食べる時間だったもんね…?」
具体的なことは言わない。
最初に互いを意識したあのフードコート。
そこに居合わせた時間だけを告げて…。
「約束、できるというのなら…。
同じ写真を…、にこりと可愛く微笑む、しおりちゃんの写真…送ってあげたよね…?
それと同じものを添付して送っておいで…。
下手な文字は何もいらない。
その写真だけで、君の守りたい気持ちが…伝わるから…。」
-そう…君の本心がね…。-
二人の関係性が一歩近づいたと、しおりは感じているだろう。
みほはどうだ…?
しおりのことを誰よりも信頼している…はず。
だからこその少しの戸惑い…、真実を知る術は…ないに等しい。
今更しおりには聞けない。
男の話す言葉が真実かを確認する方法はない。
ともすれば体感するしかないのか…。
幼い少女にそんなことが可能なのか…。
大好きな人を守るために文字通り全てをさらけ出した少女とその結果理性の崩壊が始まる少女、
二人のこれからは、どう進展するのか…。
約一週間のインターバル、みほはどう過ごすのか…。
【素敵ですね…。
二人分のおなにーが楽しめるなんて…、こんな贅沢はない。
興奮しっぱなしだ。
いい意味でいろんな寄り道をしながら、確実に向かいたい方向へ迎えている気がするのはきっと貴女がこちらの意図を組んでくださっているかだと感じています。
いつもお相手ありがとうございます。
週末の出来事…として、より印象付ける意味で同じ土曜日、としましたが…。
1,2,3の順で行くなら、いっそ翌日でもいいかもしれません。
その辺りは描写に負担もないと思うので、お好きな方でお返事ただければと思います。
ここまでくれば、濡れない日はない…くらいの流れを続けたいところです。
と思いながらも、ただの厭らしいだけのイメにならないよう…、結果的にですがちょっとしたシリアスな感じも織り交ぜつつ引き続き描いていけたらいいなと思っています。】
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