佳奈にとっては悪夢以上の残酷な夜が明ける。
睡魔も少し残る中ではあったモノの、昨夜の卑劣な行いは瞼を落とせば鮮明によみがえるほどに痛烈な出来事。
どれほどの時間犯されていたのか…、血縁関係こそないが父娘のレイプ行為に他ならない。
しかし、朝は至って平和に訪れる。
まだ幼い佳奈…、逃げ出す場所などないことを理解しているからだ。
そんな余裕があってか、目を覚ました身体も拘束されてなどいない。
それどころか、1階から食欲をそそる匂いが佳奈の部屋まで届くほどだ。
皮肉にも、人間は生きるために必要な栄養を求める生き物。
半強制的とはいえ、激しい運動を強いられた佳奈の空腹もかなりのところまで来ていた。
『ご飯できているよ…、お腹、空いてるだろう…?』
当たり前のように佳奈のスマホに通知が入る。
まるで何事もなかったかのように、いや、父と娘の営みが当然あるものかのような内容。
「全て話しちゃったからね…。
食べてくれるのかなぁ…、ご飯…。
でも、食べなきゃ…死んじゃうからねぇ…。」
佳奈は頼る親族がいない。
母方の祖父母は数年前に他界、実父方の祖父母は健在らしいが連絡先などわからない。
もともと一人っ子の母…、つまりおじ、おばにあたる存在もいなければ、当然、従妹と呼べる関係の者もいない。
当然、すんなり起きてくるとは思っていない。
しかし、そこに圧倒的な力を持つ言葉を打ち込み、送れば…。
『ご飯を食べながら…、少しママの話もしようか。』
と…。
どんな表情を浮かべて降りてくるか…、LINEに返事はなかったが既読はついているのを確認できた。
…
……
………
「おはよう…、よく寝てたみたいだね…。
ご飯、できてるから…食べるだろう…?」
何事もなくテーブルに並べる、湯気の立つ遅い朝食。
何一つ昨夜の残りはない、朝からちゃんと父が自らの手で準備していることがわかる。
そして、グラスに注がれたミネラルウォーター。
寝起きの乾いた口にこそ、注ぎ込みたいほどに透き通っており、佳奈の気持ちを弄ぶようにカランとグラスの中の氷が揺れる。
口にしないという選択はできる…と言っても、他の飲み物は安全という保証は何もない。
水道水を直接口にするか…?
そもそも入っているのは飲料だけか…?
「寝顔…とてもかわいかったぞ…?佳奈…。」
いつものやり取りさえ…、卑猥に感じてしまうのはやはり昨日のやり取りがあったからか。
大きな器から、わざと佳奈の器に取り分けることで、食事への媚薬混入の懸念を取り除こうとするが、結局…さらにあらかじめ付着していることに変わりはなかった。
「ほら、みそ汁…熱いうちに飲んだらどうだい…?
ママは…パパの作るみそ汁、大好きだったんだぞ…?」
おもむろに口にする母の存在…そして、昨夜から自称するようになったパパという表現。
崩れ始めた日常が…、ここから加速度的に崩壊を強めていくようで。
【ありがとうございます。
佳奈さんもいつも素敵です。
ただ、こちらに合わせていただかなくても、楽しいように描いてもらえる方が嬉しいです。
何でしょう…やはり、リアルに濡れてもらえる興奮を感じてほしいので。
希望の流れなどに関しては承知しました。
徐々に盛り込んでいきますので。
リクエストで言うなら、ありのままを書いていただけること、ですね。
感じたまま、楽しみにしています。】
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