「うふっ、うふふ…っ。はい、実は凄く体調が良くて…。」
食事の最中、体調の良さを指摘され、少し恥ずかしそうに照れ笑いしながら頷く。
精液により、体調が改善していると思い込んでいるサリーナ。
プラシーボ効果もあったのか、普段は残すことさえある朝食も綺麗に平らげた。
「1日に3回…。今朝一度摂取したので、今日は残り2回ですね。」
食後の紅茶に口をつけつつ、小さく頷く。
食事や紅茶、街のお菓子を食べるだけに使われるはずの口だが、アレクの手によって、奉仕するための唇に代わろうとしていた。
「…、はい。」
女の悦びに慣れる必要がある、と言われ、少し言いづらそうに頷いた。
結果バレてはいたが、アレクに内緒で性器を触ってみたものの、昨夜のように快楽を覚えることができなかったばかり。
「はあ…。街にはこんなものが売っているのですね…。流行ったりしているのでしょうか…。」
ローターを手の平に乗せ、スイッチを入れてみると、ブブブブ…ッと激しく振動し、手の平の上で踊り出す。
手のひらがくすぐったいだけで、これで気持ち良くなれるか疑問だが、アレクの言葉に頷いた。
「1日3回、『イく』をすればいいのですね。少々不安ですが、頑張ってみます…。…そういえば、これは街で買ってきてくださったのですよね…?ちょっとお待ちください…っ」
口につけていた紅茶を置き、思い立ったように早足で自室に戻る。こういった動作からも元気な様子が滲み出ていた。
「屋敷のお金のほかに、お父様が私に毎月お金を贈ってくださっているのです。コレらは私のわがままを叶えるために買ってくださったのですから、せめて私に払わせてください。相場がわかりませんが…、このくらいで足りますでしょうか?」
アレクに布袋を手渡す。
中を確認すると、金貨がぎっしり詰まっており、ざっとアレクの一ヶ月の給金ほどが入っていた。
「夫婦生活のことで、もし他に入用でしたら教えてください。使う機会がなくて、お父様には悪いのですが、貯まる一方なのです…。」
病気で隔離しており、使い道がないとしても、溺愛する娘に金銭を送り続けている父。
その愛の証はサリーナを調教する道具に変わろうとしていた…。
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