「いく…、行く…、どこに…?…ぁっ、『イく』という現象なのですね…。勝手に力が入って、身体が跳ねて、思考が制限されるような、なんとも不思議な感覚でした…。」
シーツの上に四肢を投げ出してアレクを見上げる。
絶頂後の余韻、倦怠感に浸りながら、ゆっくりと呼吸を整え、アレクに感想を語る。
「礼儀作法があるのですね…。何も知らず、無礼を働いてしまっていたらお許しください…。」
(もっと気持ち良く…?気持ちいいというより、クセになるというか、妙な感じでしたが…)
まだ性的快楽というものを理解できておらず、少し怪訝に思いながらも、アレクに任せよう、と小さく頷いた。
「はい、少し落ち着いてきました。その…、汚い…と思いますが、アレクがよろしいのなら…。失礼します…。」
今度はサリーナの番、と言われ、遠慮がちに身体を伸ばして、アレクとそっと唇を重ねる。
礼拝堂でしたような、初心なキス。
そのまま唇を離すが、「夫婦の口付けはそのようなものではないですよね?先ほど私がしたように、サリーナ様も」と。
(うぅ…、しかし、先ほどのアレクのように猛々しい口付けは…、どこか、品がないように…。…ううん、しかし、このように考えること自体アレクに失礼ね…。)
顔を真っ赤にしたまま、少し俯いてぐるぐる思案する。男を悦ばせるためだけの下品な下着を身につけ、絶頂姿さえみせているのに今更だが、それでもサリーナには激しいキスを、しかも自分から…となれば恥ずかしかった。
アレクが呆れて優しく声をかけようとしたその時、意を決したサリーナが勢いよく唇を重ねる。
「ん…っ、ちゅっ、ん…っ、んれぇ…ろ…っ、ん…っ」
アレクに抱きつくように身体を密着させ、舌を絡ませるように口内に侵入させる。
厚い胸板に柔らかな感触が押し付けられ、小さな舌が一生懸命チロチロとアレクの口の中で動く。
【勘違いさせてしまっていたら申し訳ありませんでしたが、飽きたとかではなく、本当に忙しくて…。
それと、私事なのですが、4月から部署異動などもあり、比較的忙しいうえ、慣れないことばかりでなかなか時間が取れなくなってしまいました。前みたいに1日一回のレス速度をキープできないかもしれませんが、本当に気長にお付き合いしてくだされば…】
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