「舌を…?んぅぇ…っ」
口内を犯され、全身から力が抜けてぐったりベッドに横たわる。
呼吸に合わせて、乳房が大きく上下に揺れ、酸欠になった身体に酸素を取り込んでいく。
頭に霞がかかったように思考が上手くまとまらず、アレクが言われるがままにチロっと舌を出す。
もっと、もっと、と言われ、徐々に大きく、思いっきり舌を垂らす。
「んんぅぇっ、ぅぇぇっ!?」
舌を出すことははしたないこと。マナーとして教育されてきたサリーナは、初めてここまで人前に舌を晒したが、あろうことかソレをしゃぶられ、瞑っていた目を大きく見開き、アレクと目があった。
「ぁんっ、ぁ…ぅ、うぅ、や…ぁっ、舐めない…で…っ」
(身体…、なんでこんなに口付け…してくるの…?まるで、マーキングされてるような…。)
唇の端から唾液が垂れ、呆けた表情で天井を眺めているサリーナの身体にアレクの唇が這う。
首すじ、耳、肩や腕、唇が触れるたびにビクッと動き、みじろぎしてしまう。
「ん…っ、ちゅっ、ん…っ、んっ、んん…っ、…んんんっ!?んっ!!」
再びキスされるが、今度は黙って目を閉じて受け入れた。
抵抗しようとしたとしても、舌を絡め、唾液が混じると力が抜け、結局受け入れるしかないことを学んだ。
しかし、先ほど身につけたブラジャー越しに触られる感触がすると、再び目を開いて、キスをしながら嫌がった。
ブラジャーごと力強い男の手で揉まれ、乳首が指でこねられる。
その度にもどかしいような、内臓が疼くような感覚に襲われ、身を捩る。
「お胸…や、やめ…っ、ん…っ!はぁっ、は…ぁっ、ぁっ、んん…っ!」
乳首に舌が這うと、生暖かい、ぬるっとした感触が繊細な部分を刺激し、電撃が走ったように背筋がザワつく。
舐められたり、吸われたり、その度に下腹部が熱くなり、蕩けるような感覚に陥るが、これが「感じる」ということを理解していない。
歯を食いしばったとしても、どうしても吐息が漏れてしまい、口元を手で覆って、指を噛んだりして、我慢するが、結局吐息は零れ落ちる。
「夫婦…っ、は…っ、ぁっ、このよう…っ、なっ、ことを…っ?」
脇を舐められ、足を舐められ…。
普段なら「汚いのでおやめください」と、強く拒絶したものの、乳首の愛撫ですでに蕩けきり、荒い呼吸を整え切れぬまま、アレクの『夫婦』という言葉を反芻する。
ふくらはぎから太ももに舌が這い始ると、付け根に近づいてくるにつれ、びくっびくっと、身体が跳ね始める。
目を瞑っているか、天井を見つめているサリーナは未だ下着の仕組みに気がついておらず、クロッチ部分の紐が解かれたことも分かっていない。
両足を大きく広げさせられ、秘部を晒しているなどと思いもしていなかった。
割れ目は愛液によってヌラヌラと光っており、下着をぐっしょりと濡らしていた。
「ぁううっ!ぅっ、ぁっ、な、なんで…ぇっ!?ぇっ、下着…っ!!」
割れ目にアレクがむしゃぶりつくと、下着を身につけているにも関わらず、直に感触がして思わず下を向いてしまう。
そこには真っ黒で下品な下着からピンっと乳首が切れ目から露出しており、ショーツは紐が解かれて、濡れてさらに黒くなったソレがシーツに放り出されている。
「ぅうっ、ひゃ…ぁっ!!んっ、嫌…ぁっ、ぁっ、ん…っ!」
初めて秘部を刺激され、両足指に力が入ってグーになりながら、恥じらいなく大きな声を出してしまう。
割れ目に舌が這うたびに腰が浮き、刺激から逃げるように腰が動いていくが、アレクに捕まれ、逃げ場をなくされた状態でクリトリスが剥かれる。
「ぁっ、ぁっ、あぁんっ!!ぁっ、や、アレ…クぅッ!!やめ、っ、まっ、待ってっ!!」
無防備になったクリトリスを舌で突かれ、唇で吸われ…。
普段なら鈴が鳴るような、清純な声色。しかし、今は余裕なく、嬌声混じりで一際大きな声をあげてアレクを静止した。
『やりすぎたか?』そう思ったアレクは恐る恐る止めたが…
「た、たいっ、体調が…優れず…っ。」
息も絶え絶えに、ベッドに深く沈んだまま口にする。病気が邪魔したか、と内心舌打ちしながら病状の確認をするアレクに、現在の体調を答える。
「力が抜けて、お腹の下が、熱くなってきて…っ、呼吸も、ままならなくて…っ。その、せ、性器を舐められるたびに…、身体が勝手に動いて、声も出ちゃう…のです…。私の意志じゃないのに…。そ、それに、お、お恥ずかしい…のですが、お小水…が、我慢できなくなりそうで…。」
荒い呼吸を整えながら、長い金に輝く髪がシーツの上で乱れ、汗をかいて艶っぽい表情。
身体が勝手に跳ねたり、声が漏れたり、そして、何より何かが迫り上がってくる感覚が怖かった。アレクの目を見つめて答えるサリーナの『病状』だが、当然これが病気ではないことをアレクは察した。
遅くなってしまって申し訳ありません。
年度末で少しお返事が遅くなりがちで…
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