「大丈夫です…。しかし、恥ずかしいのもあって疲れてしまい…、私は自室に…。」
手を掴んでもらい、へたり込んだ床から立ち上がる。
そのまま帰ろうとするが、椅子に座るように促され、キョトンとした表情で向かい合って座る。
「え、ええ…っ、まだあるのですね…。初夜とはそれほどまでに神聖な夜なのですね…。」
夫婦になるための儀式。神の前で誓い終わった後の神聖な夜であり(と聞かされていて)、神妙な顔で頷く。
「なるほど、男性の庇護に対し、愛を持って労う…ということなのですね。本来は全身にキスを…。」
省略…と聞かされ、少しホッとしてしまったサリーナ。大切な儀式とはいえ、先ほど礼拝堂でファーストキスを終えたばかりで、口付けはまだ恥ずかしかった。
しかし、唯一行わなければいけない、と言われた箇所を突き出され、すぐに目を逸らしてしまった。
「ぅ、うう…、どうしてもこれだけは省略できないのですか…?口付けすら慣れておらず…。」
「できるだけ早く終わって、サリーナ様がお休みできるように可能な限り省略はしますが、男性を象徴するこの部位だけは行わないと儀式すら成立しないのです…」
諭すようにそう告げられ、観念してそっと手を伸ばす。
血管が浮き出ていて、猛々しいソレに少し怯えつつ、指先で触れた。
(ぅ、熱い…。硬くて、張っている…?なんだか少し、怖いですね…。)
「くすぐったかったり、痛かったりしたら言ってくださいね。先ほど、その…、色々触られていた時に、その、少し変な感じでしたので…。」
乳首や陰唇、肉豆を弄られていた時に吐息を漏らしていたが、当の本人は感じていると言った自覚はなく、アレクを気遣う際にポロッと口にしてしまう。
指先で突き、握ったり、優しく撫でたり、思いの外興味津々な様子でペニスを触る。
(普段の様子とやはり違うのかしら…。お風呂に入る時とかに変化があるのでしょうか…?)
そうして触っているうち、いよいよ口付けすることになり…、タイルの上に正座して、ペニスと目線を合わせる。
「それでは失礼します…。その、アレクは恥ずかしくないのですか…?」
性器にキスされるなど、自分では到底耐えられないほど恥ずかしいと思うが、アレクは堂々としており、不思議に思いながらもゆっくり顔を近づける。
「スン…、スンスン…。」
(なんか、ソープの香りのほかに、少し生臭い…、磯臭い…?なんだか癖になりそうな、不思議な香りですね…。)
顔を近づけてみると、雄臭いペニス特有の匂いが鼻腔をくすぐり、嗅いだことない雄のフェロモンに鼻を鳴らしてしまう。
見下ろしているアレクの表情に気が付かず、ス…と目を閉じて、唇を押し付けた。
チュ…ッ
「ん…、これでよろしいですか…?え、えっ?も、もっとですか…?確かに、私の時もすぐには終わりませんでしたね…。」
一回キスしただけでは当然終わらず、上から順番に口付けするように指示される。
鈴口から亀頭、根元に向かって小刻みにキスしていく。
「チュ…ッ、ちゅっ、チュ…ッ、ん…っ、んん…っ」
(お小水を排泄するところですよね…。少し不潔…、い、いえいえっ、先ほどアレクも同じところを我慢して触ってくださったのですし、私も辛抱しないと…!)
小刻みに鳥のようにペニスを口で突き、吐息が肉棒をくすぐる。
レイウスやメイサが見たら卒倒してしまいそうな光景が浴場に広がっていた。
お疲れ様です。
いえいえ、私も誤字脱字が多かったり、読みにくい文章になってしまいますが、どうかご容赦を…
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