「それではオークションを始めましょう…」
メイサが舞台上で激しく気をやったところでアレクからオークション開始の言葉が発しられた。
リーゼロッテからの事前の指示では、立ったままのディルドオナニーに続き放尿まてさせる予定であったが、急遽それは取りやめとなった。
メイサに屈辱を味あわせようとしたリーゼロッテの計画だっが、大勢の客の前で気をやるメイサを見て予定を変えたのだった。
屈辱を感じながらも、それ以上の快感に耽るメイサにとって更なる屈辱的な行為の強要は、ご褒美にしかならないと判断したのだ。
「まずは5ゴールドから始めましょうか…
1ゴールドは、今の貨幣価値にすると大凡10万円弱…一般的な労働者の1週間分の賃金…すなわち5ゴールドとは、ひと月分の賃金を上回る。
だがそれでも会場のあちこちから次々と声が上がった。
「6だ…!6ゴールド!」
「7ゴールド!」
たったの一晩女を買うにはあまりにも高額でもあるにも関わらず、その金額はドンドン吊り上がる…それほどメイサは美しく魅力的であり、その身体とつい今しがた見せた腰使いは男たちを狂わせるには十分だった。
「10…10ゴールドだ!俺は10ゴールド出すぞつ!」
(10ゴールドか…まぁ…メイサほどの地位と美貌の女…普通は幾ら金を積もうと手には入らない女だからな…)
メイサは裸のまま舞台中央に立ったまま俯き唇を噛み締めている…そんなメイサを見ながらアレクがそう考えていた時、これまで静観を続けていたVIP席から声が上がった。
「…50…」
「ご…50…ゴールド…?」
会場中の視線が声の方へと向けられる…顔にバタフライマスクをつけた男が片手を上げていた…身なりからすると貴族と思われた。
これまで盛り上がっていた会場はシンと静まりかえった。
「70だ…」
「80!」
その金額は瞬く間に跳ね上がりついには100ゴールドにまで達した。この争いは果てしなく続くと思われたが、ある男の一言で全てが終わることになる。
「200…!」
そう声を上げたのはビルボーだった。
「200が出ました!もう他にはありませんか?ないようですね?それではアチラの方200ゴールドて落札!おめでとうございます!」
(まぁ…予定通りだな…リーゼロッテが半分を持つ手筈だから実際には100だが…クククッ…リーゼロッテもまさかメイサにこれほどの値がつくとは思ってもいなかったに違いない…商売のためとはいえ、さぞ苦々しく思ってることだろう…)
アレクの思っていた通りリーゼロッテは、ビルボーと握手をしながらも内心穏やかではなかった。
メイサならばある程度の値がつくだろうとは予測していたものの、これほど高値がつくとは思ってもいなかったのだ。
商売のことを考えれば、100ゴールドの出費も痛くはない…ビルボーとの契約さえ上手くいけば100ゴールドの元を取ることも十分可能だ。
だがもし仮にメイサの立場に自分がなったとして、これほどの値がつくとは到底思えない…メイサに屈辱を与えるつもりが、どうしようもない敗北感を感じる羽目になるとは思ってもいなかったのだ。
「リーゼロッテ様…思惑通りに事は済みましたね…契約の方もバッチリなのでしょう?」
メイサをビルボーが取った高級ホテルの一室に送り届けたあと、屋敷に戻る馬車の中で微妙な表情のリーゼロッテにアレクは声をかけた。
(クククッ…どっちがオークションにかけられたか分からねぇ顔して…あんた如きごメイサに勝てるとでも本気て思ってたんじゃないだろうな…バカな女だ…それにしても200か…すげぇな…これがもしサリーナだったら、いったいいくらの値がつくんだ?いつか試してみるか…」
一晩て200ゴールドの値がついたメイサとおそらくそれ以上に値がつくサリーナ…この2人が
自分のものであることに満足気な笑みを浮かべるアレクだった…
“““““““““
「お待ちしてましたよ…さぁこちらへ…」
化粧を直し再びドレスを身につけたメイサをビルボーはニンマリとした顔で出迎えた。
舞台の上で激しく気をやった面影は欠片もなく、圧倒されるほどの美しい風情は、とても同一人物とは思えないほど…
「まさか公爵夫人を一晩好き勝手できるとは思ってもいませんでしたよ…おっと…これは秘密でしたね…世間に知れれば私も貴女も終わりでしたね…」
その言葉にメイサの顔色が変わる…没落した貴族のハズがビルボーが自分の本当の身分を知っていると分かったから…これがリーゼロッテの仕業だと気づくが、今のメイサにはどうしようもなかった。
「あの興奮がまだ冷めやらずにどうしようもありません…時間がもったいないので、とりあえずその美しいドレス姿のまましゃぶって貰いましょうか…」
※元投稿はこちら >>