「…そうね、なら見せてもらおうかしら。何をしているかは、大方予想通りでしょうけども。」
アレクから注がれた酒に口をつけつつ、口元を歪ませる。
10日に一度というかなりのハイペースでメイサがアレクを訪れている事実。予想はつくものの、夫人とその娘の婿との姦通など、普通ではあり得ない。
そして、それが事実なら全てが完璧だったメイサの大きな弱みを握ることになるはず。
「もし、私の期待に応えることができたら、報酬の金…、いや、うぅむ、そうね…。真相が面白いものだったら、私と同衾する権利をあげるわ。君のような者は、こういう褒美が嬉しいのでしょう?」
口元を歪ませたまま、ジッとアレクを見つめる。
メイサやサリーナのような現実離れした美貌ではないが、整った顔立ち。未亡人となったリーゼロッテの元には求婚が絶えないほど。
しかし、その全ては断っている。
亡き夫に操を立てているわけではなく、事業拡大や当主の座を維持するため、今は婚姻する気はない。
だが、やはり女といえど溜まるものある。
(…ずぅっと人肌に触れていないし。それに、娼館を出禁になる程…、無知なお嬢様を虜にするテクニックは、女であれば気になるわねえ…)
リーゼロッテは、一般的な女性よりも性には奔放な方で、「本能である以上、それは否定できないもの」と考えている。そういった常識に囚われない柔軟な考え方も相まって、経営者としての成功もあるのだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「いつもありがとう、リズ。…あとは、アレクの様子を見てから帰るわね。あまり邪魔しないように、勝手に帰るから…。」
10日後、やはりメイサは来た。
そしていつもの通り、挨拶もそこそこにアレクのもとに行ってしまう。
「ええ、わかったわ。またね、メイサ…」
妙な笑いを浮かばせつつ、そそくさと退室するメイサを見送った。
ーーーーーーーーーーーーー
「アレクっ、言われた通り持ってきたわよっ。早速着けてあげたらいいかしら?」
リズと別れた後、アレクにあてがわれた部屋に直行したメイサ。入室した時点で頬を赤ていて、発情しているのが傍目からもわかるほど。
前回の別れ際にアレクから頼まれたのは、公の場で着用するメイサ専用のティアラを持ってくること。
祝賀会でサリーナが着けていたものと同じく、フローレンス家の女性は皆、専用のティアラを所持する伝統がある。
リズとの会食前のことだったので、ただの偶然で、sexのスパイスにしようとしていただけだったが、悪巧みに利用しようと考えていた。
「サリーナと同じに見えるでしょう?ふふっ、あの子ったらお母様と同じのがいいって言うんだから、あの子のと似てるのよ。でもね、ここの宝石は私の故郷で採れるもので、特別なものなの。逆にサリーナのは…」
(私のティアラが見たいなんて、貴族社会を学ぶうちにフローレンス家の歴史や伝統に興味を持ったのかしら。)
アレクの成長を喜ばしく思ったメイサだったが、セックスに利用し用としていることに気がつき、流石に抵抗する。
「は、はあっ!?これを着けて…、そ、そんなことできるわけないじゃないっ!これは、そんな遊びで使っていいものじゃないのっ。貴方が一目見てみたいって言うから、わざわざ金庫から取り出して…っ」
顔を真っ赤にしてぷりぷり怒ったメイサだったが、その10分後、意見はガラリと変わった。
「ぁんっ、ぁっ、あぁっ❤︎やだっ、分かったからっ!やるからっ、ぁっ、寸止めもう嫌ぁっ❤︎」
ベッドに腰掛けたアレクの股の間に座り、内股に足を差し込まれて無理やり開脚させられ、履いてきた股割れショーツから割れ目を指で丹念に愛撫される。
親娘らしく、イくときのクセはサリーナと全く同じで手慣れたもの。
メイサがいくら無言でイこうとしても、その寸前で指が離れてしまう。
アレクに会いにきた段階ですでに発情しているため、幾度と繰り返される寸止めは堪らずキツく、寸止め回数が10を迎える頃には、音を上げてしまった。
「はぁーっ、はー…っ、ほら、これで満足…っ?早く、イかせてちょうだい…っ」
アレクに命じられるがまま、ドレスを脱ぎ、ティアラだけを身につける。
素っ裸であるが、豪奢に煌めくティアラが頭上にあるだけで、その身に高貴な輝きが宿る。
時価総額数億円単位のティアラは、この世にただ一つの、メイサだけが所有するもの。
「なにこの布…、目隠し…?な、何する気なのよ…。感度が増す…?もう、何でもいいから、早くして…っ」
内股までベッタリと雌汁をつけたメイサは、絶頂欲に支配されており、特に疑問も持たず、アレクから黒い布を受けとり、目を覆って巻き付ける。遮光性に優れたその布は、簡単にメイサから視界を奪った。
「は、早くっ、アレク…っ、ぁっ、ひゃあんっ❤︎なにっ、これぇ❤︎」
(何も見えなくて、何されるか分からなくて…っ、触れられる感触に集中しちゃう…っ。)
視界がない中、乳首の周りや内股、お尻や腰回りなど、フェザータッチされるだけで、面白いようにびくっびくっと反応してしまう。
着々と準備を進める中、部屋の前ではリーゼロッテが待機していた。
手に持つのは小型の録画用機材。
アレクが入手していた写真用のものでなく、映像として記録できる異国の発明品。
貿易に長けたリズだからこそ所持しているものであり、アレクの合図を今か今かと待っていた。
【お待たせしましたっ。勝手に続きをやってみましたが、もしお考えのものがすでにございましたから無視してくださいっ】
※元投稿はこちら >>