「はぁ…っ、はぁ…っ、あ、慌てるに決まってるでしょうっ!?こんな、へ、変なの…っ、さっさと取りなさいよ…っ!」
息を切らしながら、額の汗を拭い、不適な笑みを浮かべるアレクを睨みつける。
ローターを知らない初心なフリもするが、サリーナと違い、性知識が豊富なことは既に知られており、健気な嘘もバレバレ。
微振動を繰り返すローターで寸止めされ続け、火照った身体はもはや限界が近く、怒りながらも頬は赤らんで瞳も潤んでいる。
(ドレスの裾を…、そんなことしたら…。でも、このローターを取ってもらうためには…。)
ドレスの下の惨状を知っているため、少しだけ躊躇したが、とても我慢できずに裾を指で摘んで持ち上げる。
スルスル持ち上がるドレスの中から、愛液で黒く濡れそぼったショーツが露わになり、太ももや内腿に愛液がべっとりと付着している。
何度もハンカチで拭い、足首まで垂れることを防いでいたが、何度も股に手が伸びかけてしまった。
寸止めされ続けた身体は、もはや自分で慰めるだけでは満たされない。激しく獣のように犯されないと、この身体の疼きは止められない。
それが分かっているから自分で慰めることはしなかったし、黙ってローターを取ったりもせず、アレクに犯されるために、その気にさせるために化粧を直して来た。
早く、早く…っ
口に出さないが、期待は隠しきれず、表情に出てしまっている。
アレクがローターの振動をマックスにした瞬間、陸に打ち上がった魚のように痙攣し、小屋の中で野太い嬌声が響く。
「んほぉ゛っ!!イっ、ぐぅ゛ッ!!!」
1日かけて焦らされ続けた身体は、強い振動に耐えることはできず、一瞬で絶頂に達した。
まるで電流が走っているかのようにガクガク足を震わせ、強くて深い快楽に堕ちる。
歯を食い縛りながら目を瞑って、絶頂を味わい、ゆっくりとその場にへたり込む。
ドーパミンが分泌されるような、麻薬のような快楽。待ち望んでいたものではあるが、まだまだ無機質な絶頂では満たされない。床に組み敷かれ、押さえつけられながら犯されたい。淑女にあるまじき願望が浮かぶ。
(イって、しまったわ…。でも、これで終わりじゃないんでしょう…?)
1日弄ばれ、無様にも使用人風情の目の前で絶頂してしまった。しかし、やはりその先を期待してしまう。
アレクを睨む嫌悪にも近い表情だったが、彼が立ち上がった途端に、口角が少し上がった。
「…ッ!?ぅ、………」
(私は、そんなはしたない女じゃないの…。名家の、誇り高き貴族なのだから…)
あれだけ待ち望んでいた肉棒が晒される。
目線は釘付けになり、物欲しそうに見つめているが、微動だにしない。
本当に嫌ならローター入りのショーツでも脱ぎ捨てた後、小屋から出ていけばいい。
それをしない時点で、メイサの思惑は筒抜けだが、アレクはあえて乗っかった。
サリーナの名前を出せば、母であるメイサは守らなければいけない。
最愛の娘を言い訳…、もとい大義名分に使いながら、のそのそと床を張ってアレクの下に行く。
「サ、サリーナには手を出さないでちょうだいっ!し、仕方ないから、私が処理してあげるから…。」
ドレスを脱ぎ捨て、ペニスにしゃぶりつく。
亀頭に口付けし、舌を這わせてからぱっくりと咥え込んだ。
ノーハンドのまま、頭を前後させて扱きつつ、舌を蛇のように絡ませる。
職人が作った、この世界でただ一つのブラも、ホックを外して無造作に床に放り投げた。
ショーツとガーターベルトだけ残し、ローターを指で押し付け、クリトリスを刺激させる。
(…、これは、サリーナのため…。それに、抱いてくれないレイウスが悪いのよ…。あんなに妻から誘ってるのに…。だから、これは悪いことじゃない…)
「じゅっ、ちゅっ、んっ、じゅるるッ!!ん…っ、ん…❤︎」
イった直後の倦怠感にも似た充足感に溺れながら、自分を納得させるために懸命に言い訳を繰り返し、テクニックを惜しむことなく披露する。
女慣れしているアレクとはいえ、極上の女が激しく的確なフェラチオをしてくれば、我慢できない。
口内のペニスが一層固くなり、血管が浮き出て来たところで、パッと口を離したメイサ。
一瞬、1日の寸止めの意趣返しをして来たかとアレクは思ったが…。
「…口で出したって、どうせ満足しないんでしょ…?貴方が満足し切らないと、サリーナの身が危ないもの…。だから、その…、出すなら、わっ、私の中で出しなさい…っ」
言ってることはめちゃくちゃ。
自分でも分かっているからこそ、言い淀みつつも、おねだりにも近しい言葉を口にする。
恥ずかしくて、消えてしまいたいほどだが、犯される期待には逆らえなかった。
【お疲れ様です。遅くてごめんなさい…。5月は流石にもう少し早くお返しできるようにします…っ】
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