少しつぎ足しておきます。
酒宴の前のちょっとしたやり取り…って感じてすね。
「ほ、本当ですか?メイサ様がお味方になってくださるというのは…」
グラベルを説得する酒宴の準備をしながらサリーナからメイサとの話を聞いたアレクはわざと大袈裟すぎる喜びを見せた。
サリーナが真剣になって話をすれば、レイウスとは違い耳を傾けてはくれるだろうとは思っていた。
それは予想通りではあったが、2人だけで話がしたいとメイサが言い出したことに多少の戸惑いはあった。
メイサは当然のごとく貴族の令嬢…貴族とその使用人との婚姻など彼女の価値観では考えられないことだろう…
それでもサリーナの話を聞いて頭ごなしにダメたとは答えず、とりあえずとはいえ自分と会って話をしたいと言い出したのは、娘を想う親心といったところであろう…
レイウスとは、あの事件から改心したと見せかけ信頼を得て、サリーナの付き添いまて任されたが、メイサとは直接話をしたことはない…
メイサ様は歳をとらない…耳にはいる話通り、もう40は越えているはずたが、サリーナとは姉妹だと言われても知らない人間は信じてしまうほどに若い…
メイサが何を考えているのかアレクにも分からないのだ。
(まぁ…とりあえずサリーナを心から愛してる風を装うしかないな…それで上手くいけばいいし…ごねるようなら…無理やり犯して脅すか…う~ん…ルシアに言ってメイサの情報を集めてみるか…何かいい手が見つかるかもしれんしな…)
ことと次第によっては、メイサを犯して脅す算段まて企むアレク…そんなこととは知らずにサリーナは母親への感謝を口にしていた。
「私からもメイサ様に気持ちを正直に話してみます…きっと上手くいきますよ…私たちには神様のご加護がありますから…」
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