「サリーナ様、お初にお目にかかれて光栄です、お元気になられて…、やはり神は実在するのだと実感してしまいます…。是非こちらを…、我が領地で有名なショップの甘味でございます…。サリーナ様は甘味に目がないとをお聞きして…」
「ありがとうございます。かの有名なリアン様と会いできるなど、療養中には思いもしませんでした。…まあ、素敵っ。宝石みたいな…、これは…まさかチョコレートでしょうか?こんなに綺麗なスイーツ、初めて見ましたわ…っ」
(またチョコレートですね…。うぅ、本当は嬉しいのに…)
屋敷に戻り、数日完全な休養をとった後、サリーナには連日有力者たちとの面会が待っていた。
名君として名声を得ているレイウス公の姫。
家柄もよく、見目麗しい上、悪い噂は聞かない。それに、長年抱えていた病が完治したとなれば、接点を持とうとする者たちが多いのは当然のこと。
しかし、数組の貴族や大商人と面会する毎日が続けば、精神もすり減ってくる。
少し疲れてしまっていて、最初は嬉しかったのだが…。病に伏していたサリーナに関する情報はあまり出回っておらず、甘味が好きという情報に誰もが行き着く。
そのため、面会に来た皆が何かしらの甘味を手土産にするため、サリーナの私室にどんどん溜まって行ってしまっていた。
手土産が何であれ、本当であれば気持ちだけでも嬉しいはず。しかし、疲れが溜まってきてしまったサリーナは、素直に喜べずにいた。
「ねえ、ルシアぁ…。今日もとっても疲れました…。皆様丁寧にしてくださるのは嬉しいのですが…。どうしてわざわざ遠路はるばる会いにきてくださるのでしょうか。お手紙だけでも嬉しいのですが。」
サリーナは何故こんなに有力者たちが喜び、わざわさ面会にまで来ているのか理解していない。貴族としては少し婚礼期を過ぎたサリーナだが、名絵画のような麗しい見た目をしている上、男受けする身体つき、家柄も良いとなれば、皆が食いつく。
要は下心には全く気が付いていなかった。
着飾る目的のゴテゴテした装飾がついたドレスも重く、簡素なネグリジェやベビードールなどを着ていたサリーナにとっては辛いもの。
後半は外出が多くなったとはいえ、痩せて筋肉が落ちていた体の凝りも酷くなってしまうもの。
それでも両親は優しく励まし、適度に甘やかしてくれるうえ、新たな従者であるルシアともうまくやれているため、毎日頑張れているという現状だった。
重いドレス類を脱ぎ去り、湯船に浸かる瞬間が1日で最も気持ちよく、自然と深いため息も出てしまう。
「ほ、本当っ!?ルシア大好きっ!貴女は本当に優秀な方なのねっ。最初は冷たくて怖い子なのかも…って、ちょっと不安だったけれど、真面目なだけだったし…、貴女が付いていてくれて本当に嬉しいです…っ。」
ルシアの一言に、飛び上がる様にヘリに捕まり、目を輝かせる。
同性であるルシアには身体を隠すことはなく、玉のような水滴が浮く乳房が柔らかく揺れる。
ルシアに日頃感謝しているのは本心。
最初は事務的な対応ばかりのルシアに少し怯えていたのだが、お互いに慣れてくれば気を許せるようになり、疲れる毎日ということもあり、むしろサリーナが懐くほど。2人っきりの時には柔らかな表情を見せてくれるルシアに心を許し始めていた。
「実は身体が凄く凝っていて…。ルシアは優しいのですねっ」
ルシアの思惑には全く気が付かず、ニコニコ顔でエアマットに寝そべる。
うつ伏せになり、身体とマットに挟まらて胸が潰れ、細い身体から変形してはみ出る。
「…んっ、…んふ…ぅ…っ」
(あったかいオイル…、シトラスのいい香りで…、気持ちいい〜…)
疲れた身体がほぐれていき、じんわりと芯から温まっていく。
細くて滑らかな指が身体を這い、凝った筋肉が蕩けていく。
最初は本当に気持ちがよくて、目を瞑っていることもあってウトウトしてきてしまったが…
「ん…っ、ぁっ、ん…っ❤︎」
脇、乳房の付け根、背筋、うなじ…。
さりげなく指が触れるたびに身体を捩り、閉じた口から吐息が漏れる。
もぞもぞ身体をくねらせるが、しっかり触ってくるわけでもなくもどかしい。
太ももを揉みながら、ゆっくりと手先が脚の付け根に向かっていく。
(も、もしかして…、ルシアに触られちゃう…のでしょうか…?)
近しい存在になったルシアに秘部を触られることを期待してしまう。
以前のサリーナなら不快感を覚えていたはずだが、今はドキドキが止まらず、ぎゅっと目を瞑ったまま期待を抱く。
しかし、脚を滑って内腿まで手が這うが、肝心な部分には触れてはくれない。
焦らされ、心臓の高鳴りと緊張が最高潮に達した時、お尻の割れ目にオイルが垂らされる。
「…ぁんっ、ルシ、ア…?」
割れ目をなぞるようにオイルが塗りたくられ、その奥の窄みにもさりげなくオイルをなじませられる。
細長い指がクリクリ尻穴をなぞってほぐし、強い抵抗がなくなると、ゆっくりと指が入り込んできて…
「ぁんっ、ぁっ、…うぅっ、んっ…❤︎」
アレクのようなゴツゴツした男らしい指ではなく、細長くて柔らかい指。
しっかり根元まで咥え込み、キュッと締め付けてアナルで久々に快楽を貪り出す。
(気持ちいい…っ、お尻、やっぱり凄い…っ。なんでルシア…、いや、もうどうでもいい…っ。イ、イきたいっ、イかせてほしい…っ)
アレクと会うこともままならず、道具もないオナニーではイくこともできない。
マッサージではない、と思いつつも、あえてその思考には蓋をし、口の端からだらしなく涎を垂らしながら、甘い吐息を漏らす。
健気にもきちんと目を瞑りつつ、もう一本増えた2本の指を体内に感じながら、絶頂を心待ちにしている。
決して腸を傷つけないように、ゆっくりとした抜き差し。激しい愛撫も好きだが、丁寧な愛撫も心底気持ちよく、頭がぐちゃぐちゃになってしまいそう。
「…んっ、っ、ぅ゛っ、んんっ、ぁ、はぁんっ、イ…っ」
(イきそうっ、イくっ、イくっ、ルシアの前だけど….イっ、イきたい…っ!!)
一際強く、指を締め付け、もぞもぞ腰をくねらせる。誰が見ても絶頂寸前だったが、ちゅぽんっと間抜けな音が鳴り、尻穴から指が引き抜かれた。細くて白い2本の指には根本までドロドロの腸液がまとわりついており、オイルと絡んで白濁としている。
(な、なんで…っ、もう少しだったのに…っ!!)
思わず目を開けてルシアを見てしまう。
しかし、もっとやって…などとは口が裂けても言えない。
ルシアに言われるがまま、仰向けになると、ガチガチに固くなった乳首や、今でも約束を守って剃り続けている恥丘がルシアに晒される。
貴族連中と面会している最中や普段の様子から、アレクから伝わっている「淫乱姫」という話は作り話ではないか…、そう思ったこともあったルシアだったが、この有り様を見て真実だと確信したのだった。
「ぁ…っ、ぁんっ❤︎…んんっ、ぅ、んっ、はうぅぅっ、ぁっ、うぅ…っ❤︎」
柔らかくて大きい、餅やスライムのような乳房。包み込むようにこねられ、乳首を細い指が優しく弾く。指の根元で挟まれてコリコリ擦られ…。
細心の注意を払っていたルシアだったが、もともと敏感でありつつ、アナルで性感が高まった身体は、呆気なくイってしまった。
歯を食いしばり、ぎゅっと身体を強張らせて快楽にを身を任せる。しかし、イかせるつもりのない手つきで事故のような絶頂であり、浅くて弱い絶頂。物足りなさが付きまとう。
(イ…ってしまった、けれど…、こんなのじゃ足りない…。ルシア…、も、もっと…)
頬を紅潮させ、心臓の高鳴りに胸を上下させながら、次の『マッサージ』を待つ。
しかし、サリーナの敏感、イきやすさを学んだルシアにとって、後はまな板の上の鯉。
胸を撫でられ、お腹、下腹部…子宮のあたり。
指で押されて、撫でられ…、子宮が刺激された後は、脚の間に手が入り込み、ゆっくりとこじ開けられる。
脚の動きに合わせて、割れ目もくぱ…ぁっと糸を引いて開き、サーモンピンクの美しい粘膜が覗かせた。
(きたっ、きちゃった…っ。ルシア、指入れても、クリトリスを撫でても…、なんでもいいから、もっとイかせてください…っ!)
ドキドキっ、その瞬間を今か、今かと待っていたサリーナ。
割れ目を指が触れ、勃起したクリトリスを指が押しつぶす。
しかし、それのどれもがゆっくりした丁寧なもので、快楽はあれどイくには程遠い。
「…ぁっ、ぁあっ、も…っと…ぉっ❤︎」
遂におねだりの言葉を口にしてしまうが、ルシアは聞こえなかったフリをする。
細心の注意を払いながら、指を割れ目に挿入し、お腹を撫でながら中で曲げたり、少し抜き差ししてみたり。
どれもこれも激しいものではなく、性感を高めるだけ。
一時間近い寸止め愛撫だったが、サリーナにとっては数倍にも感じていた。
「ぁっ❤︎ぁぁっ❤︎ルシアぁっ、ルシアぁっ!」
イかせて、などとは言えない。だからルシアと名前を連呼するが、絶頂寸前になれば、指が引き抜かれるか、動きがピタッと止まる。
身体は絶頂したフリをするように、びくっびくっと跳ねるように痙攣するが、決して達していない。
熱が少し冷めてきたら、また指が動き始める。その繰り返し。
「身体が冷めてお風邪をひいてはいけませんから…」
そう言って終わりにしようとしたルシアの手を掴み、プルプル首を振るサリーナ。
しかし、「夜更かししてはお肌にもよくありませんし、体調崩されてはいけませんので…」と最もなことを言われ、シャワーでオイルが流された。
ルシアによってバスタオルで身体が拭かれ、下着とネグリジェを身につけさせられる。どれも従者の仕事をしているだけだが、サリーナの頭の中は、
(イきたいっ、イきたい…っ!自慰をしなくては…、頭がおかしくなってしまいます…っ)
絶頂欲でいっぱいだった。
敏感な身体はすぐに絶頂しかけてしまうため、何度も繰り返された寸止め。身体は火照って仕方がない。
ベッドに入ったサリーナに、ルシアがシーツをかけて部屋を出た瞬間、ネグリジェの裾を捲り、指を割れ目に滑らせる。
シャワーで流してタオルで拭いたはずだが、すでにぐちょぐちょに濡れていた。
「ぁんっ、ぁっ、イきたいっ、アレクっ、アレクぅっ❤︎」
クチュクチュッ、水音がシーツ内で響くが、未だ拙い手つきでイくことができない。
サリーナは離れにいた時からずっと自慰が下手くそで、道具を使ったり、野外に出たりしないとイくことができなかった。
(イけない…っ、ダメ、なんで…っ!アレクの部屋に行く…?いや、こんな夜に出歩いたらお父様に叱られてしまいます…。ルシアを…、でも、こんな恥ずかしいお願いなんてできないわ…)
露出すればイけるかも…、そう考え、ネグリジェを脱いで一糸纏わぬ裸になり、月明かりに照らされながらオナニーに耽るが、それでもダメ。
(もうダメ…、明日になったらアレクに会えるのだから、さっさと寝ましょう…。この疼き…、とっても辛いけれど…)
とうとう諦めてネグリジェを着直し、ぎゅっと目を瞑る。
悶々とした頭にはさまざまな妄想がよぎる。
(お城の城下町には変な道具を売ってるお店はあるのでしょうか…。お城の中で、夜中に裸で歩き回るとか…、お庭に出たりなんかして…。こんな恥ずかしい子だなんてバレたら、愛想をつかれてしまう…のかな…)
なかなか眠れなかったが、やはり疲れていたこともあり、暫くして寝息を立て始めた。
すう、すう、と眠りに入ることができたが、股の洪水は止まらず、ぐっしょりと下着どころかネグリジェ、シーツまでも汚してしまった。
【お疲れ様です。ドキドキしてしまう内容だったので、気合を入れていたらお時間がかなり経ってしまいました…、遅くなり申し訳ないです。今回、❤︎を使ってみたのですが、以前と比べてどうでしょうか?エッチな感じを出しやすいかも?と思ったのですが…。あまりお好みではなかったら前に戻すので教えてください】
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