「…?っ、ひゃぁっ!?」
テーブルから降り、囲いに背中を預けるように大きく片足を開く。
そして、アレクに言われるがまま、囲いの下の隙間を見てみると、無数の瞳と目が合った。
悲鳴を上げると同時に、1人や2人くらいだと思っていたのだが、これほどの人間が覗いていたという事実に驚いた。
「ぁんっ、ぁっ、ぁあっ!!お、おまんこ…気持ちいいです…っ!!」
見られているという興奮…、そして、卑猥な言葉を人前で口にする背徳感に酔いしれ、サリーナにスイッチが入る。
日頃の調教により、すっかり慣れた膣もギュウギュウに締め付け出し、サリーナの反応も過敏になっていく。
幼少の頃、体調に陰りがなかった頃にバレエを嗜んでいたことから、Y字に足を大きく開いて突かれていても、バランスを崩すことがない。
「はぁっ、はぁっ、ぁあんっ!も、もう少しで…、気をやってしまいます…っ。ぁっ、やっ、ちょっと…っ、これは…っ!」
身体を持ち上げられ、無理やり体勢を変えさせられる。
サリーナも抵抗せず、黙って従うが、囲いに手をついた姿勢から片足を持ち上げられ、恥じらいの悲鳴を上げる。
(こんな体勢…っ、見ている方々からは、恥ずかしいところ全部見られてしまうわ…っ。アソコも、繋がってるところも…、全部…っ)
「ぁんっ、ぁあっ!!イくっ、イきますぅっ!!」
恥ずかしい、と思ったのも束の間。
あっという間に頭の中は快楽に支配され、娼婦のような嬌声を公園に響かせた。
「…はぁっ、…はぁっ、…ふぅっ。えへ…、えへへ…っ。2日ぶりにアレクと触れ合いましたから…。…ぅっ」
(あ、少し…、いや、結構おトイレが近く…。レストランのスムージーが大変美味しかったので、二杯もいただいてしまったのが…)
ひと段落し、しばしの休憩。
一息吐きながら、アレクとピロートークを始め、頭を撫でられると甘えたような声で戯れる。
付き合いたてのカップルのような雰囲気で、公開野外セックスをしている最中と忘れるほどだが、ふいにサリーナが身震いした。
「…あの、催してしまい…。」
アレクの袖を指で摘んで引っ張り、囲いの覗き魔たちに聞こえないように、小声で囁く。
サリーナとしては催してしまったことすら周りの者たちにバレたくなかったが、それを知ってか知らずか、アレクはあたりに聞こえる声量で思慮する。
(お、おっきな声で言わないで…っ)
「…へ?い、嫌ですっ、それは…っ、だって…っ!」
だって、の言葉の先は、「たくさんの人が見ているから」だが、アレクは知っていて尚、「砂岩では足元が汚れるから」とわざと歪めて解釈した。
嫌がるサリーナだったが、簡単に両膝の下から持ち上げられ、大股を開いた姿勢で抱えられる。
「嫌ですっ、はっ、恥ずかしいです…、こんなの…っ!やだっ、ぜったいしませんから…っ!!」
先ほどまで男根やディルドを飲み込んでいたはずだが、今はぴっちりと閉じた筋。大股を開いた姿勢になったことで、糸を引いて開き、中出しされた精液がドロっと垂れ落ちる。
真っ赤にした顔を両手で覆い、我慢しようとするが、絶頂直後であることや、外気によって冷えた身体が限界で…
「…ぁっ、ぁあっ、ああっ!!見ないで…ぇっ!!」
チョロロ…と溢れ出した黄金の水は、すぐに勢いを増し、覗き魔たちの目の前に勢いよく放出された。
ただの小便だとしても、美女のものとなれば、妙に艶かしいものになり、釘付けになった瞳が暗闇から見える。
「ぁ…、はぁっ、ぁ…、アレク…。今度はお尻をお願いします…。」
男たちの目の前で用を足したサリーナの顔は雌のモノに戻っており、アレクの耳元に囁いた。
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「ねえ、アレク…。今日は公園の前にお店に寄って、新しい道具を買い揃えましょう…っ」
「今日は公園の周りを少し歩いてみませんか…?私は、その…、裸で…。す、少しだけ…。」
「え、し、下着を…?投げるのですか…?だって、その…っ」
アレクから報せを受けたレイウスが迎えを寄越すまでの一ヶ月間。アレクとサリーナの公演での逢瀬は日課に近しくなっており、露出行為には慣れつつも、しっかり興奮するようになっていた。
サリーナ自ら露出プレイの提案をしたり、自分で下着を囲いの覗き魔たちに投げたり…。公園に現れる露出夫婦については、港町の風俗街では少し有名になってきた頃…。
「アレク…、名残惜しいですが行きましょうか。今までたくさんのわがまま聞いてくださり、ありがとうございました…。体調が治ったとはいえ、寄宿学校には行けませんから、先生が来てくださるそうです…。なかなか会えなくなるとは思いますが、どうなったとしても、私はアレクの妻ですから…。」
レイウスを表す深い赤の豪奢なドレスに身を包み、真紅の薔薇のよう。
屋敷の扉の外には衛兵たちが待っている。扉を開ける直前、アレクの頬にキスし、少し寂しげな笑顔を向けた。
「お迎え、ありがとうございます…っ。リンド…、久方ぶりです。まあ、レオ、ロレンまで…。」
レイウス直下の近衛兵たちは精鋭揃いで、面子は昔からほとんど変わっていない。
サリーナは一人一人覚えていて、兵達は感動しているようだった。
「皆様っ、ありがとうございます…っ!」
馬車の窓から顔を出し、祝福する領民に対して手を振る。
街や公園に行くときは、町娘の格好をし、髪型も変えていたし、公演ではほとんど裸。
アダルトショップに出入りする覗き魔たちも来ていたが、涎や汗などで顔も汚れていて、娼婦顔負けの喘ぎ声を響かせる雌と、自然体を際立たせる薄いメイクを施し、そこらの店一軒買えるほどの高価なドレスに身を包む淑女と一致しないのは当然だった。
(…もし、この中に私のこと知ってる人がいたら…。)
誰にもバレてはいないのだが、サリーナは密かにそんな妄想をし、アレクが見繕ったものではない純白のシルクショーツを少しばかり濡らしてしまった…。
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