「サ、サリーナ様…い、今のお言葉…もし本当ならば、これほど幸せなことはありません…実は…私もサリーナ様のことをお慕いしておりました…レイウス様からお世話をするようにと命じられた時は、サリーナ様のおそばに居られると心の底から嬉しく思いました…けれど…サリーナ様と私とでは余りにも身分が違いすぎます…私のサリーナ様への想いは叶うはずもなく…この気持ちは誰にも明かさず胸の奥にしまっておこうと考えていました…あぁ…やはり神はおられるのですね…」
少し前からサリーナが熱い視線を向けてくることには無論気づいてはいた…それが信頼を寄せる者に対するというより愛おしい相手に向けるものであると…
(クククッ…とうとう言わせたぞ…サリーナの口から…)
サリーナの我儘から夫婦という形をとったが、このことがレイウスに知れたならば斬首は免れたとしても重い罰を受ける可能性は高い…だがサリーナの…病弱でいつ果てるかもしれない愛する娘が奇跡的に回復し、切なる願いとしてアレクと結ばれる事を望んだとしたら、レイウスも首を縦にふるに違いない…
アレクへの想いをサリーナが口にすることがアレクの邪悪な欲望を成すには不可欠だった。
抱きつくサリーナをぎゅっと抱き返すアレクが、これまで見せたことがないほどの邪悪な笑みを浮かべているなどサリーナが気づくはずもなかった。
(あとは…これまで以上にオレなしではいられない身体にするだけだな…)
「サリーナ様…心の底から愛しております…私もいつまでもサリーナ様と…」
抱きつくサリーナを両手で掴み、ほんのり潤んだ瞳をジッと見つめ囁き、アレクは唇を重ねた。
あたり前のように舌を絡めあい、お互いの唾液を交換するような濃厚なディープキス…濃厚なキスはとても長く、唾液の糸を引きながら離した時にはスイッチが入ったように気品に満ちた顔は雌のソレになっていた。
(やっと来たか…)
キスをしながらもアレクは東屋に近づく人の気配を感じていた。
アダルトショップを出る時に店にいた何人かがアレクの目配せの意味を理解したのだ。
湖の公園は、昼間とならば家族連れや恋人たちの憩いの場所であったが、プライバシーを守るだの最先端の技術の導入だのという行政の建前の取り組みは、ある一部の人間にとって絶好の覗きポイントとなっていた。
東屋は、カップルにとってタダで使えるホテルの個室なようなもの…囲いがあることと人を感知し灯る明かりが仇となったのだ。
明かりが灯った東屋は使用中であり他のカップルは近づかない…それが暗黙の了解となった。
となれば自然と東屋で行われる行為はエスカーレトしていき、夜の湖の公園は、ソレが目的のカップルしか利用しないものになっていたのだ。
そこに目をつけたのが、覗きを趣味とする一部の人間…囲いがあると言っても家のようにキッチリとした造りではなく、組み合わされた板塀はあちらこちらに隙間があり、明るい室内を暗い外から覗くように、外からは中の様子がハッキリと見え、逆に中からは外が全く見えない…加えて水車の音や風でそよぐ木々の葉音が人の気配を消す…まさに絶好の覗きポイントなのだ。
だが中には覗かれたことに気づく者が現れ、「湖の公園は覗かれる…」と噂はあっという間に広まり、夜の湖の公園にカップルか訪れなくなっていた。
アレクとサリーナ以外、湖の公園に人が居なかったのは街の祭りのためもあるが、そういう理由からだった。
病気で屋敷に閉じこもりきりだったサリーナが、その事を知らぬのは当然ではあったが、レイウスへの報告に出かけるたびに街の娼館で遊びまわったアレクが知らぬはずのない話なのだ。
サリーナを調教するなかで、サリーナが人一倍恥ずかしがり屋であることが分かった…サリーナ自身は気づいてもいないだろうが、正真正銘のM気質であり、それはアダルトショップでも証明されたこと…夜の湖の公園に連れ出すことは前々から考えていた事だったが、サリーナの反応はアレクをその気にさせたと言ってもよかった。
「サリーナ様…気持ちか通じあったキスで…我慢できなくなってしまいました…」
アレクは申し訳なさそうに言うと、サリーナの手をとり自らの股間へと導いた。
「お願い…できますか?」
(クククッ…見てろよ…お前ら…こんな絶世の美女がどんな風にチンポをしゃぶるか…)
精液を身体にいいと飲ませ、乳首やクリトリスを肥大化させ、日に何度か気をやるようオナニーを義務づけ…レイウスやメイサが知ったら気が狂わんばかりに怒り悲しむことを、さも普通のことだと
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