(皆様は何をなさってるのでしょう…。ずっと周りにいますが…。)
双頭バイブを抱えたまま、前髪の隙間から周りの様子を見渡す。
遠巻きに見ている他の客たちは、特に買い物をするでもなく、こちらを囲んで見ているだけ。
彼らを不思議に思っていると、知らぬ間に店主とアレクで会話が進んでいた。
主が手に持っているのは、サリーナもよく知っている道具。
夜になれば、もはや日課と化したアレクとの行為。お尻を使う際には必ずと言っていいほど使われるもので、サリーナが特に気に入っている道具の一つでもあった。
玉を一つ一つ挿入される感触は堪らなく、ゆっくり引き出される時は、人前で脱糞しているかのような感触で背徳を感じ、一気に引き摺り出されると、内臓をひっくり返されるような独特な感覚が大好きだった。
その日は膣を犯す気分だったアレクにおねだりすることがあるほど、アナルパールが気に入っていた。
主がもつアナルパールは玉の大きさがランダムに大小異なる構造になっており、サリーナの視線を釘付けにする。
(四つん這いになって引き抜かれてる時、どれが大きなものかわからないのですね…。身構えることもできず、きっと気持ち良いのでしょう…。…あ、あれ?今なんて…?)
アナルパールを購入するのはサリーナとしても賛成ではあった。が、試すだのなんだの、不穏な会話をしていることに気がつく。
(い、いやっ、いやいや…っ、だって、こんなお屋敷でもないのに…っ!)
アレクと目があったサリーナはフルフルと首を横に振って意思表示するが、アレクに聞き入れてもらえず、カーテンで仕切られている程度の簡素な試着室に連れ込まれてしまう。
「あの、ほ、本気ですか…っ!?ソレを買うことには反対しませんし、当然お金も私が出しますから…っ!」
狭い試着室内で小さな声で講義するサリーナ。
しかし、アレクは全く悪びれる様子なく、むしろ『当たり前』という顔をしている。
「これが普通なのですか…?街の方々もみんな…?」
(確かに、私はこういった際の常識はわかりませんし…、本当に普通のことなのかも…?)
結局いつものように押し切られ、頭の上にハテナが出つつも、おずおずとスカートの裾を捲り上げる。
「えっ、あっ、ぅぅ…、は、はい…。あの玩具は、とても気持ちよさそうでした…。」
スカートを捲り上げると、足の付け根はベトベトになっていて、トロトロの愛液が溢れ出ていた。
自分でもそんな有様になっているとは気がついておらず、アレクに指摘されて、火が出るほど顔が熱くなり、正直に頷く。
カーテン越しではあるが、やっと2人きりになれたこともあり、そこからは特に嫌がることなく、両手を壁について、お尻を突き出す。
「…んっ、…っ、ふぅ…ぅっ」
割れ目を指でなぞって愛液を掬い、尻穴に馴染ませるようにしてほぐしていく。
この一連の作業はもはや慣れたものであり、サリーナも吐息を漏らしながら、努めて力を抜く。
大小の玉があるが、小さな玉でも普段のより大きい。しかし、普段からしっかり躾けられたサリーナの尻穴は難なくソレをゆっくり受け入れ始めた。
カーテンの向こうから主の声が聞こえると、ピクッと大袈裟なほど身体が震える。
(な、なんで話しかけてくるの…っ)
アナルパールを入れられている真っ最中で、思わず壁についた手を口元に持ってくる。玉が入り込むたびに吐息や小さく声が溢れてしまい、外に漏れているのでは、と考えてしまう。
(返事をしなくては…というのは、確かに一理ありますが…。しかし、こんな状況で顔を出すなど…。うぅ、でも、確かに失礼ですね…。)
アナルパールを挿入され、発情してしまっている自覚があった。
割れ目からは愛液が洪水のように溢れ出て、頬はほんのり赤くなり、目が潤んで『雌』の顔をしている。
当然、こんな顔はアレク以外に見せたことはなく、見せてはいけないことなのも流石に理解している。
力が入らない足を動かし、カーテンを少し開けて顔を出した。
(ぅ、なんでみんな、まだいるの…?お腹の中に玉が詰まってて、呼吸するだけで気持ちいい…っ、のに…)
顔を出したサリーナは主の他、数人の客を見つけ、やはり顔を俯いてしまう。
一瞬見えたサリーナの表情は、明らかに興奮している女の顔であり、カーテンの向こうの様子を妄想させる。
サリーナの中に大小のビーズが詰まっており、呼吸するだけで、みじろぎするだけで、腸の圧迫感が強まり、性感が高まっていく。
「奥様はよくオナニーはされますか?」
「お、オナニー…?」
「ええ、自分で自分を慰めることです。体を触ったり、道具を使ったり…」
「ぁ、ああっ、それなら、えと、ま、毎日…っ、してます…っ、んっ、ぅ…っ」
アナルパールを根元まで咥えたまま、どうでもいい会話が続く。
顔を出して仕舞えば、面と向かって無視することなどできず、サリーナは応答し続けた。
垂れ落ちそうな愛液を掬って割れ目に戻したり、臀部や太腿を撫でたりしながら、アレクはその様子を楽しんでいた。
オナニーという単語も知らない初心で、アダルトショップでは顔を伏せて恥ずかしがる上、教養が見え隠れする所作などの処女性が強い一方で、双頭バイブを欲しがったり、オナニー自体は毎日やっていると言ったり、サリーナのギャップにより注目を集める。
「お、夫の、その、ザーメンミルクが…っ、ぉお゛っ…ぉ」
引き伸ばすように話しかけ続けられ、とうとうサリーナの口から『ザーメンミルク』という淫語が出たところで、アレクがアナルパールを引き摺り出し始める。
玉がゆっくりと嬲るように玉が引っ張られ、歯を食いしばるように低い声が漏れる。
聖歌隊のような透き通る高い普段の声色とは別人のような…。
「奥様は拘束プレイにご興味はありますか?マンネリ改善にもなりますし、奥様の綺麗な肌にも傷や後をつけない………」
「は、はいっ、ぃっ、ぉ゛っ、ぉぉ゛…っ、…ふぅっ、…ぅっ、ふぅー…っ」
会話を続けながら、ゆっくりアナルパールが引きずり出され、衆目の前で悶えながら、何度か堪える。
カーテンを強く握りしめ、足指にも力が入り、深呼吸のように深く息を吸ったり吐いたりしながら、なんとか懸命に絶頂しないように耐えていた。
(アレク、なんで今引き抜き始めるの…?店主様も、ずっと話しかけてくるし…っ、ずっとイ、イっちゃいそうで、苦しい…っ)
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