(羨ましいだろ?)
日傘を持つアレクにサリーナは手が塞がっているために自らの手でたこ焼きをアレクの口へと運ぶ…
たこ焼きが絶品だと褒められ上機嫌たったたこ焼き屋のオヤジの顔が羨ましそうに露骨に変わった。
サリーナは、そんなことには全く気づいてもいないようだったが、アレクは優越感に浸っていた。
みずぼらしい格好をしていてもサリーナの美しさは隠しようもなく、仲よさげな様子は男なら羨ましく思うことだ。
「サリーナ様…花火は暗くなる頃に始まります…レストランから食事をしながら…とも考えましたが…この日だけ…花火が上がる間だけ湖に咲く花をサリーナ様にはお見せしたいと思うのですが…ただ一旦街を出てひとつ丘を越えねばなりません…」
1年に1度湖に咲く花…それを聞いたサリーナは目を輝かせた。
ベットに伏せり外出もままならないサリーナは多くの時間を読書に費やした。
そのサリーナも「湖に咲く花」など本ですら知識として得られず興味津々といった様子だ。
「い、行きますっ!見たいですっ!」
目を輝かせてアレクに応えるサリーナ…
「では…そういたしましょう…でもまだ暗くなるまでには時間があります…買い食いはこの辺にして買い物にお付き合いください…」
「はい…」と答えるサリーナの耳元に口を寄せてアレクは呟いた。
「私たちの夜のために必要なモノを買いに行きますので…」
私たちの夜に必要なモノ…その言葉にサリーナの顔が赤く染まる。
夜の営みのために使う衣装…下着…あるいは道具…アレクが口にした言葉の意味をサリーナも察したのだ。
夜の営みはサリーナにとって大量のザーメンミルクの摂取ができると同時に大きな快感を得る時間でもあり、サリーナにも大切なものとなっていた。
(顔を赤らめるくらい恥ずかしいくせにセックスに使うとなると拒否はしないな…クククッ…店ではもっと恥ずかしい顔をさせてやる…)
サリーナを調教するため高価なモノを大量に買ったことでアダルトショップの店主とは顔見知りになり、いつかサリーナを見せると約束していたのだ。加えて顔なじみとなった店の常連客たちにサリーナを見せびらかしさらなる優越感を味わうためだ。
そんなこととも知らずにサリーナはアレクに手を引かれ、広場から何筋か奥まった通りへと向かった…
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