元々病気がちで外に出られなかったため、父や母と過ごす時間が多かった中、郊外の屋敷に幽閉されて、今や会話する相手といえ、ば唯一の使用人であるアレクのみ。
元来甘えたがりな性格だったが、アレクとは壁があった。
徐々に心の壁が解けてきている証でもあった。
「…そ、そうなのですか…?私、早く良くなりたくて…。」
アレクに諭され、精液を膣に戻す手を止める。
サリーナに対して過保護気味な両親は、当然街に行くことは認めることはなく、街への憧れが強まるばかりだった。
ここにきて、それが仇になっているとは思いもせず…。
未だ勃起したままのアレクのペニスを物欲しげに見つめたが、サリーナはテンションが上がっていて気がついていないだけで、破瓜による疲労が溜まっている状態。
それを見抜いたアレクに所謂お姫様抱っこで抱き抱えられ、浴室へと連れて行かれる。
肉つきが薄い体型でもあるが、サリーナを軽々持ち上げるアレクを見上げるサリーナの目は、少し潤んでおり、いつもと違う様子だった。
(アレクは力持ちなのですね…。いつも一生懸命お仕事なさって、ちょっと…)
かっこいいかも、そう思ってしまったが、この気持ちは迷惑なだけだと、フルフル首を振って払拭する。
二人で浴室に入り、椅子に座ったままアレクに身体を洗ってもらい、じっと待つ。
身体を触られることにはもはや慣れきっており、お風呂ということもあって、恥ずかしがったりすることもない。
「ぅっ、ごめんなさい…。少し、困らせて、構ってほしかっただけなのです…。約束通り、私たちのことはお父様には内緒にします。…私、悪い子かもしれませんね…っ、んふっ、うふふっ!」
クスクス笑い合う姿は、はたからみてもただの主従関係には見えず、屋敷で暮らし始めた頃の二人とは大違いだった。
「…わあっ、行きたいですっ!昔、お屋敷から見た花火は、ずぅっと遠くのはずなのに、ぱあっと部屋が明るくなって、灯りをつけていなかったのにですよ?そして、どぉんって低い音が鳴って、すっごく綺麗だったのですっ。アレク、約束ですからねっ!」
大きい身振り手振りで、かつて見た花火の感動を伝える。
湯をちゃぷちゃぷ跳ねさせ、暴れる姿は子供のよう。
無理やりアレクの手を取り、小指を絡ませて約束させた。
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