「それは災難でしたね、アレク。ウフフ…っ」
次の日の夕食時、アレクと談笑するサリーナの笑い声が食堂に響く。
屋敷に来たばかりの頃は、敬愛する両親から引き離された寂しさから無気力さが目立っていたが、今やまるで異なる様子を見せていた。
体調の回復の他、女の悦びを学ぶ日々を送り、生活に彩りを感じるようになっていた。
夫婦ごっこを始めるようになり、明らかに距離感も近くなり、積極的にコミュニケーションを取り出す始末。
アレクからすれば、もはや蜘蛛の糸にかかった餌のようだった。
「神の御前で行うのであれば、きちんと整えないと…。いつも以上に…。」
当然のように浣腸を終え、湯を浴びて身を清める。
既に我慢しながらの絶頂は容易となっており、性感は確実に高められている。
礼拝堂で神の目の前に姿を現すことを思うと、剃刀を持つ手にも力が入る。
真剣な眼差しで産毛のように生えた陰毛を剃り落としていった。
そして、礼拝堂で一人、先に神への祈りを捧げていたサリーナだったが、重く大きな扉が開き、アレクが姿を見せた。
「あ…っ、アレク…っ。その、これは、神の前で…その、よ、良いのでしょうか…?」
両手を組み、目を閉じ、綺麗な姿勢で祈りを捧げていたが、アレクを見るやいなや、頬を赤らめて俯く。
湯船から出たサリーナに用意されていたのは、カップレスの黒いブラジャーと同じく黒のTバック。
普段のネグリジェではなく、レースをあしらった簡素なドレスを身に纏っているが、裏地が切り取られていて、肌や下着が薄く透けている。
自室では排泄に近しい姿や、霰もない身体の隅々を既に見せているが、神の御前ともなれば、羞恥はひとしおだった。
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