「ぁっ、ありがとっ、ござ…っ、あ、あのっ、もうおトイレ…っ」
床に倒れ込み、運動後ような荒い呼吸を吐くサリーナの手を引き、上体を起こされて肩を抱き締められる。
体温は熱く、熱気をアレクに伝える。
当の本人はもう我慢の限界であり、呼吸を整える間もなく、必死に耳元でアレクに訴えた。
しかし、トイレまで我慢できるかと言われると、火照って赤らんだ表情が凍る
「む、むむ、無理です…っ、立てない…、力が…もう…っ」
絶頂の余韻による脱力に加え、もはや我慢の限界を迎えた身体に力は無く。
郊外の森の中に佇む、異質なほど大きな豪邸のせいで自室からのトイレまでの距離も遠い。
狼狽するサリーナの前に置かれたのは大きめの洗面器。
(これにしろと…?アレクの前で…っ、い、嫌…っ。でも、お腹苦しくて、辛くて、も、もう我慢が…、っ。で、でも…っ)
頭の中で繰り返される『でも』。アレクの前でお腹の中身を出すわけにはいかない。しかし、もはや我慢の限界。
希釈されて比較的楽なはずの薬剤だが、時間を置いて腸を活性化させ、激しい腹痛を生み出している。
まるでミストサウナに入っているような、細かい玉のような汗をかきながら、まるで覚悟が決まっていないが、無常にも肛門を塞ぐ風船の空気が抜かれる。
「あっ、待ってッ!!ダメっ、やだっ、やだやだやだっ!!」
風船が萎み、肛門から引き抜かれる。
サリーナなりに頑張って締めて耐えようとするが、全く効果なく、透明な薬剤が漏れ出てカーペットを濡らす。
もはや選択肢は一つしかなく、慌てて洗面器に跨り、両手で顔を覆った。
ブシャアアアッ!!
打ち付けるような激しい水音が部屋に響き、大きい洗面器にどんどん液体が満たされていく。
「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ!アレク、見ないで…ぇっ!」
(綺麗にした後とはいえ、恥ずかしすぎます…。もう、この場から逃げ出したい…。)
両手で顔を隠しているが、耳まで真っ赤になったサリーナ。排便を見られたわけではないが、もはやそれに等しいほどの羞恥を感じ、排水が終わった後も顔を上げられなかった。
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