いつもの時間…いつもの車両…いつもの扉。
通勤によく使われる電車…の枠から外れているためか、朝のバタつく時間もさほど込み合うことはない。
おもむろに手に握ったスマホを見つめると、出勤にはまだまだ余裕のある時間を示している。
そう、この時間の電車に乗っているのは、仕事だからじゃない。
もちろん、職場に向かうための電車ではある、しかしこの時間に乗る必要は全くなかった。
「…。」
何気なく周囲を見渡すと、学生が多い。
それだけでも目の保養になる。
そして、最近は少し気になっている女の子がいる。
いつも同じ時間、同じ扉から乗り込み、同じ場所に立つのだ。
他の学生のようにあどけない感じではなく、どこか周囲を達観しているような。
悪く言えば、その瞳はあらゆることへの興味関心を失っているかのような少し陰りを見せてもいる。
今日も乗ってきた…、自然と興味がその少女の向く。
見かけるようになったのは春先からだ…、きっと新入生なのだろう。
特徴的な顔立ちをしているわけでもなく、真面目そうな雰囲気を纏っている。
もちろん視線が合うこともない。
ただ何となく眺めている日々。
今日もそのまま少女が数駅先で降りるのを見守るだけ…。
「あれ…。」
気づけば少女の傍へと移動していた。
あぁ…珍しく手前の駅で乗客がなだれ込んでこっちまで…。
-こんなに近くで眺めるのは初めてだな…。思ったより小さいな…。-
偶然背後に立つ形になれば、大柄な自分とは対照的、余計に小さく見えてしまう。
少女の纏う空気…、放つ香り…。
何度も通学、帰宅途中の少女を盗撮しては欲求を満たしていた自分を思い出させてくれる。
ぐっと股間が熱くなる感覚…。
-撮れる…か…?-
ポケットの中にしまったままのスマホを握った手に力が入る。
適温の車内で一人額に汗をにじませながら、周囲の乗客は少し煩わしそうにこちらを見れば、目を合わせないように顔を伏せる、そんな容姿。
-はぁ…。これだから嫌なんだよ…。-
完全に周囲を遮断し…、少女への興味に集中する。
いつでも獲物を見つければ動きだせるように…と、あらゆる個所にカメラは仕込んである。
すっと、手に持った鞄を床に置くと、ちらっと中を確認。
のぞき込まなければわからないほどに小さく光る起動中の赤いランプ。
それを目視すれば、少しずつ少女のスカートの下へとずらし、片側に寄せたカメラのレンズが少しでも彼女の、少女のスカートの中へと入っていけば…そう心を躍らせながら周囲を警戒…。
少女の様子にも気を配った。
【お返事遅くなり申し訳ありません。
書き出しに気になる部分があれば修正いたしますので、おっしゃってくださいね。】
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