「これすごい、憧れる!」
ノートパソコンの画面に私の目は釘付けになってしまった。パソコンの画面には金属製の拘束具で厳重に拘束された裸の大人の女性が複数人、鉄格子の中に入れられている写真が写し出されていた。とても惨めで可哀想な姿だ。
その写真を見て胸がときめいた。同じような状況に私もされてみたいと思った。写真の端には”女囚体験”とキャプションが付けられている。
”㈱総合刑務所体験サービス”と書いてあった。聞いたことのない名前の会社だ。リンクを辿ってそのサイトのトップに飛んだ。
トップページには実際に用意された疑似監獄に入れられて犯罪者として様々な刑罰や拷問を擬似的に体験する事ができますと書いてあった。すぐに特殊な性癖を持っている人たちに疑似体験のサービスを提供する会社なのだということを理解することができた。
ホームページには刑罰の軽い順に禁固刑、懲役刑、重懲役刑、奴隷刑のプランが記載されていた。禁固刑は刑事施設を模した場所に収監されて拘禁されるだけ。懲役刑は私達がイメージする現代の刑務所のイメージと近く、刑務作業も課されるようだった。無理やり働かされるというプランの内容に心惹かれた。もっとも魅力的だと思ってしまったのは一番厳しい奴隷刑のプランだった。奴隷刑は奴隷扱いされることで罪を償うというもので人権が剥奪されて拷問なども行われる非常に厳しい刑罰を体験できますと書かれていた。
ネットで検索すると奴隷刑のプラン内容は鉱山で働かされたり、レイプされたり拷問されたりしてとにかく辛い刑罰を擬似的に体験できるということしか分からなかった。それでも私は、奴隷になって罪を償ってみたいという決意は変わらない。
私は、駅前の申し込みセンターに向かう。
駅から少し歩いた小さなビルにそれはありました。
よくある旅行会社と変わりないそのお店に入ります。
受付のようなカウンターで、刑務所体験について話を聞きたいです。
※元投稿はこちら >>