用意された車座まで段差があるからと腕をとってくれる義兄…押しつけた腕で胸の感触を確かめられているとも知らずに、義兄の心遣いに感謝をします…
港から10分ほどで隆史さんの実家でもある義兄の家に到着…義兄の言うように海からの風がとても気持ちよく感じられました。
もと住んでいた家は義兄が処分をしてくれていて、陽子の荷物は既に届いているとのことでした。
義兄に手を引かれ家へと…
すぐに気づいたことは、家のあちこちニ手すりがつけられていることでした。
健常者の義兄には必要なものではなく、それらは陽子のためのものであることは容易に想像がつきました。
「お、お義兄さん…こんなにあちこちに手すりまで…本当にありがとうございます…私…少しでも早くここの生活になれるよう頑張りますから…なるべく自分の、ことは自分で出来るようにして、お義兄さんには迷惑をかけないようしたいと思います…」
結婚式で1度しか会ったことのない弟の嫁…そのために安くはないであろう改装費用もかけてくれた義兄に対して感謝しかありませんでした。
目の見えない陽子には、わからないことでしたが、改装は手すりをつけただけではありませんでした…
陽子の部屋も浴室もトイレも全てが外から覗けるようのされていたのです。
そんなこととも知らずに義兄に心から感謝をしていたのです…
ヘルパーそんは必要ありません。インターネットの件も了解です。
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