「っあれは、……冷静な状態じゃなかったですし、そもそも神林さんだって私なんかに傍に居られても困るんじゃ……」
不適な笑みを浮かべる貴方を怪訝そうに見遣りながら、哉は腕時計を確認する。
そろそろ動き出さなければ買い物の時間や1人のんびり過ごす時間がなくなってしまうと、席を立とうとした瞬間、貴方のスマホが差し出され。
「なっ…!!なにこれ、こんなの、いつ撮って…!!」
そこにはあの夜の哉の、妖艶で淫靡な姿が映し出されていて。しかも一枚や二枚ではなく、何枚も、角度や、写す箇所も、様々な哉の淫らな表情が流れていく。
撮られた覚えは無いはずなのに…否、そもそもあの夜はずーっと靄が掛かったような記憶しかないのだと思い出し、哉はぎゅっと拳を握る。
自分の恥ずかしい姿に、耳まで赤くして、何か言葉を紡ごうとしても、口をくぱくぱ開閉させるだけで。
キツく貴方を睨み付けるも、優雅にコーヒーを啜りながら満足気に微笑むだけ。
「(っこの人、最悪だ…!!こんなの写しておいて、何がしたいの…?私で遊んでるの…?
……まあ、遊びなら、いつか飽きてくれるまで待つしかないか…)」
ここが静かなカフェではなく、誰もいない場所なら、相手が優秀な上司であろうととびっきりの罵詈雑言を浴びせていたであろう。
哉はぐっと奥歯を噛み締めて、言いかけた悪態を飲み込む。
「…休憩は、要りません。お買い物はどちらに行かれるんですか?私も、買わなきゃいけないものがあるので…」
観念した、というように哉が溜息混じりに問う。
【貴方のご希望の展開やプレイはありませんか?もし今思い浮かんでいなくても、都度遠慮無く言って下さいね。
完全に堕ちた状態がどういうものか想像出来てないですけど、笑
お嫁さんになって性奴隷になって完全に堕ちてから少し続くのもありなのかな、と思っていたり。
あ、もしかして飽きてきちゃいました??】
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