「(やっ…と、休日だ…。二週間、本当に長かった、)」
土曜日の正午過ぎ、濃紺のワンピースにカフェラテカラーのレザージャケットを羽織った哉は、自宅の最寄駅から一駅隣にあるカフェで、紅茶を啜っていた。
週明け一発目の仕事が、自分の苦手とする上司の神林との会社訪問。不備だらけの中身は今思い出しても痛いものだったが、問題はその後。
あろうことか神林とホテルに泊まり、行きずりの関係に。
その日だけでなく、神林の彼女になると宣言した後も行為は続けられ、結局夜明け前まで哉は逝かされ、中出しを連発された。
その後からはお互いに忙しく、大した会話もなく、哉は今まで通り神林を避ける様な仕事をしていた。
「(正直何を言われるかハラハラしてたけど、やっぱり噂通りだよね。何十回の中の一回のワンナイトだった、ってことよね。)」
あれは夢だったんだと言い聞かせようにも、鏡の前に立つと首筋から胸許、背中や太腿まで散りばめられた紅い痕が、現実を突き付けてくる。
場所を選ばず付けられたキスマークは服に隠れてくれないので、この二週間朝の身支度にコンシーラーで痕を消す作業が加わって大変だった。
「(お陰で凄い使っちゃったから、コンシーラー買い足さないと。あとは、歯磨き粉と…)」
今日1日をどう過ごそうか、哉はこの二週間の忙しさを打ち消す様に思考を巡らせる。
紅茶と一緒に頼んだフルーツタルトを一口ぱくりと含み、甘さに頬を綻ばせる。
この休日は1人でゆっくり過ごすと考えていた為、友だちからの誘いも断っている哉。
しかも週明けの月曜日も祝日で、いつもより長く休日を味わえる。
イレギュラーに疲弊した身体をどう癒そうか考えながら、スマホを取り出して【部署異動 希望】【部署異動 頼み方】と入力していく。
「やっぱり、このまま同じ部署で働くのはやり辛いなぁ…」
テーブルにスマホを置いて、ぽつりと小さく呟きながら、頬杖をついて検索画面をスライドしていく。
【自分でシチュを提案しておきながら、私もめちゃくちゃ迷ってしまってお返事遅れてしまいました。笑
提案したシチュをミックスしたりしてたら無駄に長くなってしまいました。
哉自身は従順になったり反抗的になったりを繰り返して貴方に堕ちていくと思うので、お仕置き要因は色々残して置くことにしますね。
この後は日常パート続けるでも、そのままホテルや神林宅に連れ込まれるでも、どちらでも構いません。
お互いアドリブを交えたり、希望の展開をお伝えしながらイメしていきましょ?笑】
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