その日の夕方
初日の自由行動が終わり、生徒たちが指定された宿(温泉付きのホテル)に順次やってくると、権蔵は他の先生たちと一緒に到着の確認を行っていた。
権蔵は、莉奈が美緒たちと一緒に戻ってくるのを見ながら
「皆さんも時間とおりに戻ってきてくれましたねぇ。たしか一瀬さんを探していたようでしたが、この様子を見ると無事に合流できたようですねぇ」と美緒に対して話しかけながら、視線は莉奈の方をジロジロと見ている。
「おやおや、一瀬さんもそのカバンを見ると沢山お土産を買ったようですねぇ。修学旅行を楽しんでいるのは先生として喜ばしいですが、初日から買いすぎると後で大変になりますから気をつけてくださいねぇ。もし、持ち歩きが大変になりそうだったら、先生が他の生徒の分もまとめて宅配便で送るので遠慮なく言ってくださいよぉ」と本当はお土産ではなく、権蔵が用意した卑猥な玩具が入ったカバンをニヤニヤしながら見つめていた。
「既にお伝えしていますが、男子生徒は5階、女子生徒は7階に部屋がありますので、フロントでルームキーを受け取ったら夕飯まで部屋でゆっくりしていてくださいねぇ。これも言ってありますが、男子生徒と女子生徒との部屋の行き来は禁止ですからねぇ。とは言っても、それぞれの階に見張りの先生がいるのでそもそもできないと思いますがねぇ。あと、先生たちの部屋は2階ですから、先生に用があるときはそちらまでお願いしますねぇ。また、貸し切り露天風呂は生徒たちは使用禁止なので、部屋のお風呂か大浴場を使用してくださいねぇ」と事務説明をしているだけなのに、その表情やしゃべり方だけでとても怪しげであり、美緒たちはハイハイと言わんばかりに適当に聞き流していた。
現在、夜の18時ころであり、18時半から夕飯で、入浴時間が19時30分~21時、消灯が22時となっていた。
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