(修学旅行の前の金曜日)
莉奈のクラスでは、修学旅行の日程の最終確認や新幹線の席決めが行われていた。
行き先は、修学旅行の定番である、京都(火曜・水曜)・大阪(木曜・金曜)を見て回るというものであり、ホテルを拠点として出発時刻(9時)と帰ってくる時刻(17時)、移動のための集団行動(火曜の朝に東京→京都、金曜の朝に京都→大阪)は決められているものの、それ以外の行動は生徒の自主性を重んじて自由となっている。
なお、帰りは大阪で現地解散となっている。
莉奈のクラスからはごく一部の生徒を除いた生徒が参加予定であるため、クラスは週明けの修学旅行に向けてテンションが高くなっていた。
そして、新幹線の席決めをすることになったのだが、もちろん席も自由に決めてよかったのだが、二人がけの席の一席が教員の誰かの隣にならなければいけなくなっており、そこに誰が座るかが悩ましい問題になっていた。
そんな中、莉奈のスマホに権蔵からメッセージが入る。
「そうそう、先日、言うのを忘れていましたが、新幹線の席ですが、莉奈さんのクラスの方お一人の隣に座るのは私ですからねぇ。まぁ、あらかじめ言ってしまうと誰も来たがらないため、当日まで秘密になっていますがねぇ、ムフフフ」というメッセージであった。
そして、新幹線の席決めも無事に終わり、修学旅行の前夜、持ち物の最終確認をしている莉奈に権蔵からメッセージが届く。
「明日から修学旅行楽しみですねぇ、莉奈さん。新幹線の席も隣みたいですし、嬉しい限りですよぉ。高校生活最後の思い出作りのイベントですから、心に残る修学旅行になるといいですねぇ」というメッセージであったが、最後の一文は、権蔵の邪な欲望が裏に隠れていることに、覚醒状態の莉奈は知りようがなかった
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