第二問目を無事にクリアした莉奈たちは、最後の第三問目に向かって走っていき、そこに到着したのを見計らって、司会から説明が入る。
「第三問目は、借り物ではなく、借り人競争になりますので、ご注意ください。カードに書かれた複数の要件を全て満たす人を見つけていただき、その人と手を繋いだままゴールまで走ってきてください」と述べてから、ゴクンと息を飲んで、
「ただし、これまでは、カードの内容を皆さんに発表してもらっていましたが、第三問目に関しては、参加者とゴールにいるスタッフ限りの確認でかまいません。というのは、カードによっては、苦手な人とか、太っている人等お相手に見せられない内容が書いてるかもしれないからです。さぁ、最後は難関で、遅れている人も一発逆転ありますから、まだまだ諦めないでくださいねぇーーー」と更なる説明が入る。
参加者たちは、説明自体を開始前に聞いていたため、カードが置いてあるところに来ると適当なカードを選んでめくる。
莉奈のカードには
「①頼れる人、②身体の大きい人、③雄(又は牝)っぽい人」と書かれていた。
そのカードを見た莉奈は、咄嗟に観客席で応援している和也の方に視線がいく。
同じように誰を借りようかキョロキョロしている参加者たちに対し
「なお、ゴールしたときに、担当のものにカードを見せてもらい、担当に対し、どういうところが各要件に該当しているのかをちゃんと説明してくださいねー」と司会の声がかかる。
たしかに、和也なら、①元生徒会長で頼りになる存在であったし、②背も高くスポーツで鍛えられた体型をしているし、③負けず嫌いなところとか、勝負ごとに対して熱いとか、男(雄?)っぽいところがある、ため、文句なしであり、和也と手を繋いで走れるなんて莉奈にとって魅力的なシチュエーションであったが、同時に、別の角度からねっとりした卑猥な視線を権蔵が送っていることを莉奈は意識せざるを得なかった。
少し迷った後、心を決めた莉奈は一位をとるために、ある人の方へ向かって走り始める
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