翌日の朝
視聴覚室にやってきた莉奈は権蔵と合流し、いつものようにDVDを何枚か渡される。
「昨日もお話したように視聴覚室は文化祭で使わない予定なので、安心して勉強していてくださいねぇ、一瀬さん。私は文化祭の関係等で忙しいので、勉強は見てあげられないかもしれませんが、また勉強が終わったころに呼びに来ますからねぇ」と、ニヤニヤしながら莉奈と話す権蔵はいつもどおり醜い顔をしていた。
そんな権蔵は一つの紙袋を持っていたのだが、莉奈の視線が自然とその紙袋に向いたため、権蔵は
「あぁ、この袋が気になりますかぁ。これは今日の文化祭のイベントで使用するものが入っておりましてねぇ。昨日は一瀬さんのおかげもあり盛況だったので、今日はモデルの方が来てくれると更に盛り上がるんですが、どうなりますかねぇ」と、今日のイベントには莉奈は無関係のはずなのに、莉奈の顔を見ながらニヤニヤ意味ありげな顔をする権蔵であった。
そして、莉奈が勉強を始めても、いつもはすぐに部屋を出るはずの権蔵がなかなか視聴覚室から出ないことが莉奈は少し気になったものの、DVDを見始めると、意識があっという間に黒く多い潰されて、そんなことはすぐに気にならなくなっていた。
そんな様子を権蔵は近くで、ニヤリと眺めていた。
9時45分ころ
デッサン画のコーナーでは、今のところ誰もモデル希望者が出ないにも関わらず、昨日のデッサン画を見て興味をもった学生や、他の学校の学生やらですでに行列ができていた。
並んでいる生徒が権蔵に対し
「今日はちゃんとデッサン会やるんですよね?」
「モデルさんはまだ来ないのですか??」
「これで中止になったら本気で怒りますよ」なども好き勝手に言っていると、
「まだモデル希望者は現れていませんが、こんなこともあろうかと保険をかけておいたから大丈夫ですよぉ。もうそろそろ来るはずですがねぇ・・」と説明した権蔵の視線の先から、一人の金髪の女子高生がゆっくりとこちらへ向かって歩いてきていたのだった。
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