文化祭か週末に迫ったある日の放課後、権蔵は美術委員を集めていた。
「皆さんがこうして揃うのは委員長を決めたとき依頼ですよねぇ。改めまして、お願いしますねぇ。さて、美術について簡単に知ってもらいたいために、DVDを委員長にお渡ししていたのですが、皆さん一度は見ていただけましたかぁ」と権蔵は、一枚のDVDを見せながら説明をする。
すると、莉奈以外の3名も一応見たけど、みたいなリアクションをしたので、権蔵は満足そうに頷く。
「ありがとうございまぁす。では、文化祭にはデッサン会をやるというのはお伝えしたとおりですが、初日については、皆さんがコスプレをしていただいて、モデルになってもらえればと思います。もちろん、コスプレといっても、ナース服とかチャイナドレスを着て欲しいというわけではなく、部活動で着ているユニフォーム的なものを着てもらえれば十分ですからねぇ。何かインパクトがないと美術のコーナーなんて誰も見向きもしてくれませんからねぇ」と楽しそうに説明する権蔵。
普通なら、いくら部活動で着ているものとは言え、その姿でモデルをやるなんて、不満なり疑問が出てもおかしくないのだが、莉奈も含めた四名は、まぁ、ただモデルやってもおもしろくないし、部活で着ているものくらいなら別にいいかも、みたいな雰囲気になる。
これはもちろん、莉奈たちに見せたDVDの影響で、軽く催眠をかけられているからであるが、莉奈はそんなDVDであることは露知らず権蔵から渡すように言われたから渡しただけであったし、DVDを見たことでそんな催眠にかけられているなんて誰も夢にも思ってなかった。
「ここにいるみなさんは、たまたま美男美女が揃っていますから、みなさんのコスプレ姿、いやいや、部活姿をじっくり見ながら絵を描けるのなら、それなりに人も来てくれそうですからねぇ」と誰も反対しないことにほくそ笑みながら説明を続ける。
「そして、モデルは、初日の午前は一瀬③と●●の男女で、午後は残りの二人の男女でお願いしますよぉ。ちなみに2日目は、モデルになりたい人を募集して、希望者がいればその人にやってもらう、みたいなことを考えていますので、皆さんはたった半日だけ働いてもらえれば足りますし、しかも部活動のユニフォームを準備するだけで事前準備は足りるので、負担にもならないでしょう」と莉奈たちにとっても悪くない話であるかのように、提案していく権蔵。
なし崩し的に4人の承諾をとると
「では、そういうことでお願いしますよぉ。なお、私が顔を出すとみなさん喜ばないと思いますので、私は最初の挨拶や説明だけして、後は皆さんにお任せすることにしますからねぇ、ムッフッフッ」と、気持ち悪く笑いながら話をすると、集まりはそれで解散となった。
(そして、文化祭当日を迎える・・)
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