「そういえば、一瀬さんは文化祭始めてでしたよねぇ。一応説明しておきますが、文化祭という名称ほど堅苦しいものではなく、学園祭みたいなイメージですかねぇ。イベントは、クラス、部活、有志のいずれかで企画しますが、参加するかしないか、する場合にどの立場で参加するかは本人次第ですからねぇ。なお、美術委員として手伝ってもらう一瀬さんは、有志ということに含まれますねぇ。」と文化祭について説明する権蔵。その顔が何故か上から目線なのが、権蔵らしいといえば権蔵らしい。
さらに顔を近付けながら
「参加しない人の大半が受験勉強のためという理由なのですよぉ。美術委員になってもらったので、デッサン会、これについてはほとんど準備要らないので勉強の邪魔になりませんが、それ以外に関与する時間はさすがにないと思いますので、そこは承知しておいてくださいねぇ。」と美術準備室があっという間に権蔵臭になりそうなくらい匂いを発する。
「そのときの成績にもよりますが、文化祭自体の参加はできるだけ前向きに考えておりますので、そこに向けて頑張ってくださいねぇ。このデッサン会みたいな真面目なものもあれば、喫茶店みたいなもの、コンサートみたいなもの、お化け屋敷やゲームができる場所など、いろんなイベントがよく開かれてますから、楽しみにしててくださいねぇ」と莉奈に奮起を促すような言葉を、その言葉には似合わない醜い顔をしながら伝える。
「それでは、美術委員のことはこのくらいにして、早速今日の勉強を始めましょうか。ちょうど美術委員にもなってくれた良いタイミングですので、今日から時折、美術についての知識も学んでいきましょうかねぇ。たしか、一瀬さんの第一志望の大学は、面接で教養分野を聞かれるという話ですので、今から少しずつやっていくことにしましょうねぇ」とニヤニヤしながら今日の勉強の開始と、新しい分野の勉強を伝えながら、新しいDVDを見せ始める権蔵。
(権蔵の催眠学習はその後も続き、文化祭も来週に迫っていた・・・)
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