(個室居酒屋)
権蔵「どうぞ、一瀬さん。お好きなところへ座ってくださいねぇ」
「こういう処って…普通連れてくる?」
(いくら昼間はランチタイムとは言え店内は居酒屋
とても気楽に高校生が来るような雰囲気ではなく…
店に来る間も明らかに不釣り合いで如何わしい感じにも見られる様子に…
呆れながらも権蔵とは対面になるように掘りごたつ式の席に座ると…)
権蔵「勝手で申し訳ありませんが、あらかじめランチセットを2つ頼んでおきましたので、それが来るまで映画の話でもさせてもらいましょうかねぇ」
「あっ…そうなんだ…」
(さすがに昼時であってもランチと言うこともありすぐに料理は出てきたが…
権蔵が自慢気に話しだした事もあり…
今後の事もあるから聞かないわけにもいかず…)
権蔵「・・途中で、あの女スパイと主人公が一緒にランチしているシーンはドキドキものでしたねぇ。お互いの素性をはっきりしらないけど、異性として惹かれあい始めていて・・・女スパイが主人公にいわゆるあーンをさせて食事を運んでるところとか、可愛らしくて好きなシーンでしたねぇ」
「へぇ…そうだった?…」
(まるで覚えが無いが…そうなんだと思い込み…
今の雰囲気とは違うまでも食事シーンを何気に想像しており…
その場面を権蔵と自分に重ね合わせて…)
[私が…権蔵に『あ~ん』?いや…ないない…]
(想像しながら頭をふり…)
権蔵「2人で敵のアジトに身分を隠して乗り込んだ後、ボスと思われる相手に捕まって、拘束はされていないのですが、ダイニングの椅子に座らされ、回りには銃を構えた部下が沢山いて、絶体絶命のピンチなのですが、ボスや部下に見られないようにダイニングテーブルのクロスの下で、想いを確認しながら手と指を絡ませて、絶対諦めないぞと見つめ会うシーンもとてもよかったですねぇ」
「そ、そうなんだ…聞いといて良かった…」
(食事をしながら聞いていたが…
その話の節々に権蔵のねちっこい視線と言葉に全身がゾクゾクと身震いするような感覚を覚えるも…
その時何故か…自分の手のひらを眺めていると…
なんとも言えない感覚に捉われるも…
食事もいつの間にか終わっていた…)
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