「映画館の駐車場の車の中で待っていますからねぇ、一瀬さん。私の車はわかっていますねぇ」というLINEをニヤニヤしながら送った権蔵は、催眠状態の莉奈に植え付けた忠誠心の一部が覚醒状態の莉奈にも少なからず影響を与えるだろうから、莉奈はきっと来るだろうという確信を持って待っていた。
数分後、あたりをキョロキョロしながら歩いてきた莉奈は助手席に乗り込む。
権蔵は莉奈がきたことに驚いたような様子を見せながら
「まさか来てくれるとは思っていませんでしたから、驚きましたねぇ、一瀬さん。てっきり高城さんとどこかに行くと思ってましたからねぇ、ムフフフ」と、莉奈に語りかける。
莉奈から今日のところは解散したということを聞いた権蔵はにたぁと笑いながら
「であれば、この後時間ありますかねぇ、一瀬さん?さっき提案した映画のストーリーを、ランチでも食べながらお話させてもらえませんかねぇ。一瀬さんもどんな映画だったか知っておいた方が、今度高城さんから聞かれたときに都合よくありませんかぁ?」と莉奈に理由を持たせるようなことを言いながらランチに誘う権蔵。
醜くて汚ならしい権蔵とランチなんて、楽しくはないだろうし、何より誰かに視られるリスクを考えたら落ち着いてご飯なんて食べられないだろうから、莉奈には応じる理由なんて全くなかったはずだが、権蔵から
「もちろん、私としても生徒とデートなんて誰かに見られたら困るので、ランチは個室のところを用意しておきましたから、安心してくださいねぇ、一瀬さん」と、とても安心できなさそうな汚い笑顔を見せながら誘われると、莉奈は・・・
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