咲夢さん、こんにちは。
首を長~くして、お待ちしてました。長くし過ぎてもげるかと思った(笑)
それは冗談として、将も遅れること多々あるんで、気にしないで下さい。
体調悪いなら無理しないで下さいね。
こちらこそよろしく。
【本編です】
ショッピングモールに向け運転していると、胸ポケットでカメラ起動の通知をバイブで知らせるスマホ。
『じゃあ、ここでいいよね。』
そう言って、ショッピングモール入り口前で端に寄せようとすると、
<なによつれないわね。折角なんだから一緒に行きましょう。貴方たち二人にも買ってあげるから。
久しぶりに親子で束の間のショッピングデートしましょうよ。
それとも、こんなおばあちゃんとでは嫌とでも言う気?>
『分かったよ、分かりました一緒に行きますよ。(確認はお預けか…まあ、映像は保存されてるから後でも確認はできるんだが、たまには会員側の気分も味わってみたかったが)』
駐車場の空きスペースに車を停め、母と連れ立ってショッピングモールの建物の中へ入っていく。
<何階?あんたも一緒に買いに来たんでしょ?>
『まあ…食品スーパーの近くだから、そこ曲がると…あったほらそこ。』
将が指さす先には、ケーキ屋と店頭で品物を選んでいる何人かの客。
<あそこね。将ちょっと待ってなさい。貴方たちの分も買ってあげるから。>
そう言うと、ケーキ屋の方へ歩いていく母涼香。
『あっ…俺たちの分はいら……行っちゃったよ全く。』
仕方なく近くに設置してあるベンチに腰掛けスマホを起動すると、画面には浴室から出ていく足先が映し出され、続いて画面が切り替わり脱衣所が写され、全裸の咲夢の姿が写る。
『(シャワー使ってたのか…しげしげと鏡覗き込んで、毛が無くなったあそこがよほど気になるみたいだな……しかし彫刻のような均整の取れた身体……俺はこの均整の取れた身体を抱いて…)』
<将、お待たせ。何見てるの?はいあんたたちの分ね。咲夢体重とか気にしてたから、あまり甘くなさそうなやつにしといたから。>
箱を受け取り、
『ありがとう。ついでだから駅まで送っていくよ。車戻るほうが時間かかるから、歩いて…』
駅の改札前でホームに降りていく母を見送ってから、車の戻りマンションへ。
『ただいま、今帰ったよ。』
【林編】
沢街との会話を終え、
<ふぅ、やれやれこれでとりあえず一件落着か…
しかし、山神にはでかい借り作っちまった…>
海賊版フィギアのくだりは取り敢えず終了ですかね。
【シマユウ編】
マスター・クイーンとの通話を終え、一瞬スマホを見つめる槙島。
<やっぱりマスターは食い下がって来たか……さてどうするか。>
ライブ配信を見たまま、起動しっぱなしになっていたパソコンに改めて向かい直り、ショウへのメールを書き始める槙島。
考えが纏まらないまま時間だけが過ぎていく。
<やばい、もうこんな時間か。そろそろ行かなきゃ。>
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