将さん、こんにちは。
コタツに入ってます、今日はめちゃくちゃのんびりしてるけど寒い。
【本編です。】
〈(本当に将ってば仕方ないわね、彼女が不安そうな顔してるじゃない。
将のお母様も私を訝しげに見てるわよ、全く仕方ないわね。)〉
4人の乗る車に深々とお辞儀をすると啓輔が片手を挙げ〈若女将が挨拶しているよ。〉と。
ママさまは軽く会釈をし咲夢は…俯き車に乗り込む。
〈あら、彼女さん、気づいちゃったわね。〉
〈◯子さん、どうかした?〉
〈いいえ、何でもありませんよ、仲のよろしいご家族…、ご両親さまと婚約者さまを羨ましく思ってまして…。〉
〈そうか、…子どもたちが馴れたらやはり2人だけで新婚旅行しないか?〉
〈そんな贅沢なこと言えません。〉
〈考えておいてくれ。〉
〈はい……。〉
将、咲夢と新婚旅行先で一緒になるとはこの時は思ってもなかった◯子。
【車中編です。】
「将さん、車停めてもらえませんか?メールがあります。」
〈誰から?〉
「彩葉さんです、……父さま、彩葉さんに帰国の連絡されました?」
〈いや、してないな。〉
「◯◯の小父さまが末廣亭に行かれたようで帰国されてるのを知ってらっしゃるようです。」
〈参ったな……、マルシェで連絡するか。〉
〈啓輔さん、貴方、咲夢と旅行してると知ったら彩葉さん、お怒りになられますよ。〉
〈もう既に怒ってると思う。〉
マルシェまで車を走らせると咲夢が彩葉に連絡をする。
「彩葉さん、父さまとママさまが帰国されていて旅行に……。」
〈今、どこにいるの?!〉
「旅行先のマルシェです。」
〈もういいからそこの野菜とか魚介、肉類をメールして頂戴!夜は末廣亭よ!
異論なんて言わせないわよ!〉
「と、言う事です、将さん、父さま、ママさま。」
マルシェで野菜などなどを買い求め軽食を摂る。
「父さま、ママさま、お昼は食べない方がいいと思います。」
〈そうだな〉
〈そうね、将、明日、仕事?マンションからタクシーの方がいいと思うの。
私、咲夢とアクセサリーを作る事になってるし……。〉
「父さまとママさま、ホテルに泊まるににしても…。
華丘駅のホームセンターで足りないモノを買わないとなので……。」
【奏楽と茉生編です。】
〈……奏楽!〉
〈マイマイ、どうした?〉
〈奏楽、…お兄ちゃん……。〉
〈マイマイ?〉
前髪を上げ額にある傷を見せると……。
〈まーちゃん?〉
〈うん、そーちゃん。〉
〈ごめん、女の子の顔に傷つけちゃって、俺……。〉
〈そーちゃん、違う、助けてくれたから額だけたったの!〉
〈そうか、それなら……あれ?まーちゃんと仲良かった女の子は?〉
〈急に居なくなっちゃったから分からない。〉
〈ちっこい子だったよね?幸せならいいんだけど。〉
〈そーちゃん…、あーしと付きあっ……。〉
〈まーちゃん、ストップ、俺、やっぱり咲夢ちゃんのこと好きだからきちんと振られてから
まーちゃんに自分から告白する!〉
〈うん!あーしも山神さんに振られてくる!〉
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