咲夢さん、こんばんは。
またまた寒い。
少し、寒さが緩んだと思ったらすぐこれだもんな・・・
二人でお布団包まって温めあいましょ(#^.^#)
こちらこそよろしくです。
【本編です】
旅館の玄関先、図らずも〇子と二人になった将。
義父と母、咲夢は5mほど前を話しながら歩いている。
「若女将さん、お世話になりありがとうございました。(〇子…幸せそうで良かった。)」
<いえ、こちらこそご利用ありがとうございます。またのご利用お待ちしております。(将、可愛い娘じゃないおめでとう。まだ先でしょうけど、今度は三人での利用待ってるわね。)>
表面上は何の変哲もない普通の挨拶を交わす、将と〇子。
会釈をして歩き出す将。
車の前に着いた義父と母、咲夢が振り返ってその様子を見ている。
昨夜から吹き始めている少し強い風が、咲夢の髪を靡かせ、ワンピースの裾をはためかせている。
ゆっくりと歩いている将に、
<将、何してるの?早く車の鍵開けなさいよ。>
と涼香の声が飛ぶ。
「ごめん、ごめん。ここから届くかな。」
歩きながら、リモコンキーのボタンを押す将。
カシャンと低い音がして車のロックが外れる。
車に荷物を積み込み始める三人。
「お義父さんすいません、これもお願いします。」
そう言いながら、一番手前にいた母に
「母さん、これお義父さんに渡して。宜しく。」
自分たちの荷物が入ったキャリーケースを、母経由で義父に渡す将。
<OK…これでいいかな……>
全ての荷物を積み終えた義父がリアハッチを閉める。
それが合図だったように、それぞれが乗るドアを開け車内に乗り込み、一拍遅れて義父がドアを開け、車内に乗り込む。
ドアが閉まる音が、なぜかほぼ同時に響く。
将はエンジンをスタートさせながら、
「母さん、マルシェの住所教えてよ。通りから外れるみたいだから、ナビに入力する。」
母が読み上げる住所をナビに入力し、ルート検索を始めると、
「マルシェ、登録されてるかな?」
と独り言ちる将。
十数秒後ルート検索が終わり、目的地にマルシェが表示されると、
「おっ、あった。じゃあ行こうか。」
車はマルシェに向け走り始める。
【夢見堂 オーナーと店長編。】
怒りを何とか抑えながら、夢見堂店舗に着く古城オーナー。
店頭で店長を見つけるなりすぐに、
<〇〇君、悪いけど一緒に事務所に来て。〇〇と事務所にいるから、店頭宜しく>
と〇〇と近くにいたパート従業員に言って事務所へ向かう古城。
<は、はい…(何だ?どうした?何があった??まさかフィギアばれたなんてことないよな。)><はい、わかりました。>
事務所に入り、応接セットの奥側のソファを店長に進め、自らは入口に近い側に腰を下ろす古城。
<(ま…まさか、フィギアばれてるのか?どこから??オーナーや林のおっさんはエロフィギアには興味ないはず……)>
漸く疑い始める〇〇の前に、
<おい!これは何だ!!どうして林先生が作った顔に、こんな下品な体が付いたフィギアが存在してる!!>
二体のフィギアの画像をプリントアウトした紙を、机に叩きつけるように置く古城。
<(こ、これはなんで?どうしてオーナーがあのフィギアの画像を持ってるんだ?あの野郎出品履歴から画像削除しなかったのか?どうしよう、何て言えば……)>
<ショーケースの鍵持ってるのは、俺とお前だけだよな。どうしてこの顔をした下品なフィギアが存在してる!?>
<……さ、さあ…そ、空似じゃないん…>
<なわけあるか!この画像は林先生が送ってくれたものだ!!顔はご自分が作ったフィギアとそっくりだと、林先生ご自身が認めてるんだ。。>
<………>
店長がどう答えようか、答えを考えていると電話が鳴る。
【常連客編(笑)】
<(おかしいなぁ…出ないなぁ…留守電になっちまった。どうするかメッセージ残しといたほうがいいかな。)>
少し逡巡していた常連客だったが、メッセージを吹き込み始める。
<△△です。悪いけどまた借りること可能かな?連絡待ってます。>
※元投稿はこちら >>