咲夢さん、こんにちは。
いつのまにやらもう8月。
いつになったらこの暑さ収まってくれるんでしょ?
【本編です】
一人先に歩いて行く啓輔の背に向かって
『あっ、お義父さん待って…』
そう言って駆け出そうとするが、母と咲夢がおり思いとどまり、二人と並んでゆっくりと歩みを進める。
<放っておきなさい、将(笑)。啓輔さんだって、自分で子供じみてることしてるなと、思ってるはずよ。それが証拠にほら見なさい。>
母に言われ前を見ると、少し前方で義父が手を振っている。
ゆっくりと歩いて、義父に追いつくと、二にごともなかったかのように、
<三人とも遅いぞ(笑)ここからの景色見てみろ、涼香・咲夢。富士山にかかっていた雲も退けて、裾野から山頂まで…見事なもんだ……向こうに帰る前に良い思い出できたよ。なっ涼香。ありがとう将君。>
義父の高所恐怖症の事は口に出さずに、
『それは良かったです。そうだ富士山バックに、写真撮りますよ。並んでください。』
二人の写真を何枚か撮って後、
『咲夢も並んで。。』
束の間の撮影会を終え、歩みを進めながら
『お義父さん・母さん、リフトで咲夢と話してたんですけど、お昼海鮮フライなんてどうでしょうか?それと下山したら先にお昼食べましょうか。いかがです?』
いつの間にか山頂を一周し終え、前方にはリフト乗り場が見えてくる。
<下りは、将と乗ろうっと……いいわよね、将。。>
なぜかはしゃいでいる母がそう声をかける。
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