将さん、こんばんは。
雨降って涼しくなった様に感じたのは一時的でした。(´;ω;`)
【本編です。】
将に習って同じようにリフトから降りると続けて父さまとママさまが降り、並んで歩き始める。
〈将くんにも知られてしまって参ったな…。〉
苦笑しながらつり橋は問題ないと続ける。
〈啓輔さん、強がらなくてもいいのよ?〉
〈涼香、君はヒドイな、飛行機……、否何でもない。〉
プイッと先に行ってしまう父さま。
「ママさま?もしかして?」
〈えぇ、そうなのよ、飛行機の中でもソワソワしててね。
と、言うことで将、つり橋止めたら啓輔さん、益々拗ねてしまうわよ。〉
そう楽しそうに笑うママさま。
「父さま、先に行ってしまわれましたね…。」
〈大丈夫よ、多分、お茶でも飲む場所を探してるのよ。〉
「それならいいのですが……。」
〈本当に仕方ない人、せっかく久し振りに咲夢に会えたって言うのに子どもみたいに拗ねちゃって
大分、直ったと思ったんだけどまだまだね。〉
「咲夢は父さまと学園のお休みのときにたまにお会いするだけでしたから
お嫌いな食べ物、お嫌いなこと、お酒がお好きなことしか知らないんです。」
〈そうね、和夏さんがいなくなってしまってしまってからは周りが何も見えない、自分だけが不幸と思っていましたからね。
……将にも咲夢にも話していなかったけど私ね、啓輔さんの頬を叩いたことがあるのよ。〉
フフフッと眉を下げ笑みを浮かべるママさま。
咲夢を預け何年も、何十年も落ち込み咲夢を避けていた父さまをママさまは許せなかったと話してくれた。
叩いたと言っても両手で頬をバシッとししっかりしなさい!とゲキを飛ばしただけ。
「そんなことがあったのですね、だから…、咲夢と母さまの所に一緒に行っていってくれるようになったのですね。
それまでは彩葉さんと伯父さまが連れて行ってくれてたんですよ。
……思い出します、ママさまと初めてお会いしたときのこと。
母さまの所へ行くと言われたのに一緒に行けずごめんなさい。」
フルフルと頭を振るママさま。
少し離れたところで父さまが手を振り呼んでいる。
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