将さん、こんばんは。
熱に弱いのに…、大事にしなきゃダメですよ?
【本編です。】
サービスエリアで遭ったカップルの痛車。
珍しくて見ていたら声を掛けてきた男性と少し話していたら〈鼻の下伸ばしてるんじゃねーよ!〉と怒鳴り散らしてきた女性。
「咲夢はこの車のステッカー?が珍しかっただけですし男性もその説明をしていただけなんですよね…。」
〈咲夢はそう思っても女の人は見逃さないのよ、咲夢の横に来て肩に手を置こうとしてたの気づかなかった?
ほら、今もあちらにいる家族連れの男の人、お父さんがお母さんに咲夢を見て背中叩かれてるわよ。〉
〈それを言うならサービスエリアの女の方も将くんが割って入った時、目輝かせてウチのバカがって謝ってたから余計揉めたんだろ。〉
「確かに女性、将さんがいらしたら男性より将さんの方ばかり見てましたからね。」
〈あの男と比べたら将くんには悪いが雲泥の差だもんな。〉
〈リフトに行きましょ、咲夢は高いところ大丈夫なの?〉
「高所恐怖症でないと思います、学園のスキー教室でリフトに乗ったことはあります。」
〈咲夢は滑れるようになったのか?〉
「少しだけですね、スキー教室、りんちゃん居ませんでしたから余計に躊躇してしまいました。」
〈橘さん、怪我したら困るものね。学園の体育も怪我しそうなスポーツはレポートだったのよね。〉
「そうなんです、残念がってましたがりんちゃんは馬術を一番に……、最近はどうでしょうね、将さん。」
林のことを思い出し楽しそうに笑いながらリフト乗り場へ行き、将と並びリフトに乗る。
「父さまとママさま、腕組んでますよ、そうでした。父さま、高いところ苦手で…ママさまに掴まっていますね……。」
苦笑いをし将を見ると将も苦笑している。
「綺麗な景色ですね、天気がいいから山頂に着いたら景色を楽しみましょうね。
手を繋いでお散歩出来ればいいのですが…。
お昼ですが日本らしいと言うならお魚のフライはどうですかね?この辺りだと鯵でしょうか?
道の駅にあるといいのですが…。」
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